[ネタバレあり] 義統アミーゴと気遣い元親ちゃん「センゴク権兵衛 8巻」あらすじと感想

 

近年の戦国時代マンガでもかなりリアル

路線をいってるセンゴクシリーズ。

死の間際に吉幾三が流れたりしませんし、

イタリアンシェフは料理作ってくれないし

子どもが火炎放射器浴びせてもきません。

戦国時代そこまで詳しくはありませんが、

名前と功績しか知らない武将達の知らな

かった面やこのマンガならではの

キャラ付けが面白くてあっという間に

ハマりました。

仙石秀久を主役に置きつつ、ほぼ

信長→秀吉と(おそらく徳川もガッツリ)、

この時代の中心人物たちの主要項目を

押さえながら進んでいくので、勉強にも

なるし流れもよくわかります。

 

稲葉山城の戦いに始まり、姉川や長篠、

本能寺の変も描きつつ、今は秀吉の時代。

四国攻めを経て、九州征伐へ。

そして遂に!

 

 

毛利勢や長宗我部勢ら、濃い連中が登場

するたび、どんどん影が薄くなっていく

権兵衛の、センゴク1巻でも軽く触れられ

たあの戦い前夜です。

島津家などが紹介された前巻と比べると

動きは少ないですが、個人的一番

気になったのは評定の場。

 

元親めっちゃ権兵衛に気使うやん!

 

権兵衛に「反対です。でもこの部分は

大賛成です」とか

反対気味に質問して権兵衛が一応

答えたら「あ、それならいっすね」

みたいな反応で、

進言するにしても反対するにしても、

物凄いオブラートに包んで話そうと

してるのが立場からくるのか、

性格からくるのか。へりくだって

下からくるとか、逆に直球で返して

くるとか悪態つく人がほとんどだったので

どれでもない、元親の丁寧な対応は意外でした。

あと何といっても今巻で異彩を放ったのが

 

大友義統

 

個人的に父ちゃん(大友宗麟)のが変人な

イメージでしたが、

わけの分からない長話を始めたり、

ポルトガル語を連投してみたり、

急に弱気になったり勇んだり・・。

冒頭でリアル志向と書きましたが、

この人だけまるで

いびつな形の土器に悶絶する世界の住人

みたいです。

 

そんな変わった人達と一緒に、次巻権兵衛さん

御一行は戸次川へ向かいます。

それぞれの武将がどういう反応を示すのか。

史実への新たな宮下先生説が飛び出すのか。

そして権兵衛はどうなるか・・。

幼馴染の取り合いや、数百年早すぎた

デモクラシーの戦いに続いての大きな山場に

なると思うので、今から楽しみです。

 

時は戦国時代。美濃(みの)・斉藤家の家臣、仙石権兵衛秀久(せんごくごんべえひでひさ)=センゴクは、落城寸前の稲葉山城にいた。敵は覇王・織田上総介信長(おだかずさのすけのぶなが)!! 強大な敵に茫然自失となるが、幼なじみ・侍女のお蝶とのある約束を守るために、織田軍団に囲まれた城から決死の脱出を試みるセンゴク。果たして生き残れることはできるのか!?

 

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りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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