この漫画はまだまだ引き出しが多い!
そう感じさせる巻です。
今回メインとなっていたテーマは「フォント」と「映像化」でした。
最初のフォントの話は、闇深男子の中田画伯のフォント変更の注文からはじまり、
出版業界とフォントの関係や、そこに関わる人達を追うものでしたが、
話作中で子熊ちゃん同様、私も全然気にしてなかったところで、
漫画や小説における作者のフォントへのこだわりとか、フォントデザイナーの方の制作の過程
を見ることが出来ます。
これは松井先生が実際にプロへインタビューしたもので、その流れは感覚と知識と根気がい
る、とても難しい仕事だとわかります。
映像化のところは色々と考えさせられます。
一般人である私達から見ても、やっぱりキャスティングのことやシナリオの違いなどから
映像化は賛否両論が巻き起こります。巻き起こってなかったのは地獄甲子園くらい(小声
このパートでは、ドラマでも漫画でも誰もが泣いたこの1巻の(当ブログ比)エピソード
のタンポポ鉄道が遂に映像化ということで、その模様が描かれています。
やはり映画脚本と原作者の葛藤、キャスティングの苦労、原作者の最終評価・・。
ここではひとつのハッキリとした決着を見ますけど、実際は違う結果に終わることも
妥協を重ねた結果の作品になることもあると思うのでなんとも言えません。
少なくとも重版出来!に関して個人的にはドラマ化は良かったと思っていますね。
そして、全編通してちょくちょく絡んできた中田画伯ですが、
ところどころで、今後の展開への伏線や、またしても不穏な空気が感じ取れて
彼が何を起こすか、担当である子熊ちゃんがどうなっていくかハラハラします。
ただそのハラハラ成分も、↓この人の出てる漫画を読んだせいで、まぁこの人ほど酷い暴れ方
はしないだろうという変な安心感も芽生えてしまっていたのはフォントです(笑)
あと巻末に少しあった、フォントの取材先の方の著作、
ちゃんとAmazonさんにありました。
コメント