[おすすめ漫画]『僕だけがいない街』に似てる?タイトルの「テセウスの船」って何?「テセウスの船 1巻」あらすじと感想

何となく表紙と帯のコメントに惹かれて購入しました。

「父は警察官で殺人鬼。」

この文だけだとどっちかといえば、3億円事件の犯人が

自分の父親かもしれない「モンタージュ」とかを

思い浮かべますが、

雰囲気的に東野圭吾の「手紙」みたいな、

犯人の親族視点で、辛い日々を描く話かと

想像していましたが、

そのどれでもありませんでした。

厳密にはどちらの要素も含んでいますが。

 

 

"テセウスの船"って?

まず、そもそもタイトルの「テセウスの船」

なんだて思って調べると

テセウスの船はパラドックスの1つであり、テセウスのパラドックスとも呼ばれる。ある物体の全ての構成要素が置き換えられたとき、基本的に同じであると言えるのか、という問題である。

 

なるほどわからん

 

と思って読み出すと冒頭で説明がありました。

 

 

つまり、後世に偉大な船を残そうと思って、

船の修繕繰り返してたら、

最終的に初期使ってた材料は全部なくなったけど、

それってもはや元の船じゃなくね?

っていう問いかけで、そこに対して様々な

意見が戦われたもののようです。

どこかの島のドックの大工達なら

 

 

「それはもう同じ船じゃねえ」と即答しそうですが、

このパラドックスが、この話の展開のカギになるようです。

 

こういう専門用語を聞くとどうしても思い出すのが

 

 

この映画です。過去の飛び飛びの記憶を

思い出そうとすると過去に飛んで

何度も微調整しながら、ある目的を目指す

映画ですが、いわゆるタイムリープものの

近年再び増え始めた走りみたいな作品ですね。

 

で、これの後に出てきたのが

 

 

な”ん”で”だ”よ”お”お”お”お”お”お”

の方じゃなくて「僕だけがいない街」の方です。

 

なぜこんな回り道して書いてるかというと、

最初に予想した作品タイプのどっちでもないって書きましたが、

「テセウスの船」は「僕だけがいない街」っぽいんです。

 

 

類似作「僕だけがいない街」との違い

つまり、言ってしまうとこれは

タイムリープものなんですね。

しかも舞台が北海道。「したっけ」って

言ってたら続編か?となってしまい

そうなのか、今のところほとんど使われてません。

 

ただ、違うポイントは沢山あります。

僕だけがいない街は「リバイバル」という主人公の

持つ特殊能力によって物語が大きく展開していきますが

、詳しくは書きませんが今のところは

だいぶ違う状況。

 

それから主人公の置かれた立場。「僕だけ~」の悟は、

境遇自体はそこまで悪くない(母子家庭ではありますが)

ですが、今作の主人公・田村心は重犯罪の犯人として

捕まった警察官を父に持つ「犯罪者の息子」です。

 

そして「その当時の自分」になっていた

「バタフライエフェクト」と「僕だけがいない街」と

は違い、心はそのまま今の姿でその時代に飛びます。

 

この辺りが、似てると思った作品との違いに大きく

影響してくるんじゃないかと思ってます。

さらに父親が無実ではないかという仮説をもとに

動き出した矢先に・・な主人公にとって

やっぱり父親が犯人では?や、もしや主人公が?

など色んな伏線が貼られていっている点も楽しみです。

 

1989年6月24日、北海道・音臼村の小学校で、児童16人を含む21人が青酸カリで毒殺された。逮捕されたのは、村の警察官だった佐野文吾。28年後、佐野の息子・田村心は、死刑判決を受けてなお一貫して無罪を主張する父親に冤罪の可能性を感じ、独自に調査を始める。事件現場を訪れた心は、突如発生した濃霧に包まれ、気付くと1989年にタイムスリップしていた。時空を超えて「真実」と対峙する、本格クライムサスペンス、開幕。

 

2巻感想へ→

 

テセウスの船感想一覧

おすすめサスペンス漫画一覧

コメント

ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

りかるどをフォローする