[ネタバレ]オオカミとパンダがカチコミ!動物版・仁義なき戦い「板垣巴留/BEASTARS ビースターズ 5巻」あらすじと感想

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 市長の契約

靴とシシ組のシンボルカードが見つかったことで、組がハルちゃんを攫ったことが、広まりか

けますが、市長が現場に現れ、口止めをします。

市長はルイを自分のもとに呼びますが、そこでハルちゃんを諦めることと、事を荒立てず

静観すれば、ルイの裏市での過去はもみ消す、と契約を持ちかけます。

市長は、自分が市長になるために、ライオンである自分を受け入れてもらうために

全身を肉食らしさを削いで整形していました。そのため、組の存在が表沙汰になると、

ライオンの地位が落ち、自分の立場が悪くなることを恐れていたのでした。

この場面での、市長の顔がめちゃめちゃ怖いので、ここは実際に見てもらいたいです。

市長の話を断れず、強引にですが了承させられてしまうルイ。

その後出くわしたレゴシと口論になり、レゴシはルイに一言言い放って、シシ組のアジトへ

向かいます。

「ハルは俺がもらう」

これに対して、心の中で「頼む!!」て叫んでるルイが、とてもとても切ないです。

 アジトに突撃、仁義なき戦い

途中、裏市でシシ組の噂をしていたヤカラに絡まれるレゴシ。

それを救けてくれたのは、パンダのゴウヒン先生でした。

このおっさん、出る度カッコイイですよね~。

更に加勢までしてくれるということで、2人でシシ組のアジトへ向かいます。

一方その頃、ハルちゃんは自分の人生を振り返り始めます。

ドワーフウサギは、草食の中でも特に弱い生き物で、

周りは何でも親切にしてくれます。しかしハルちゃんにとっては、

それは親切というか、その人達が彼女に向ける目は、赤ちゃんに向ける目で、

たとえ同級生であっても、対等に接してくれている気がしません。

そんなところで性行為だけが、他の動物と、対等でいられるように感じられる瞬間

だったため、学校で噂されるような行為に走っていたということがわかります。

現実に戻り、ハルちゃんはルイを思い浮かべ、最後にレゴシを思い浮かべ、

「どうせ死ぬなら最後くらい、あなた(レゴシ)に恥ずかしくないウサギでありたいな」

と、己を食べようとする組長に対して、精一杯の虚勢と、憎まれ口を叩きます。

ここのハルちゃん、かっこいいです。

ようやくアジトにたどり着いたレゴシとゴウヒン。作戦を立てる間もなく部下に見つかり、

ここから大立ち回りが始まります。

さながら、敵対する組に乗り込む若頭と補佐といったところで、仁侠映画のような

やり取りと戦いの中で、相手からハルちゃんの血の匂いを嗅ぎ取ったレゴシは覚醒。

拳銃を持った相手に大暴れ。この場は任せろと、ゴウヒンに託され、

遂にハルちゃんの元へ。

間一髪、間に合ったレゴシは、組長ともまさに死闘といった戦いを繰り広げ、大怪我を

負いながらも勝利。ハルちゃんと共に脱出します。

しかし生きていた組長。立ち去ろうとするレゴシに向けて発砲しようとしますが、

ここまでまさかの人物が。

ルイです。彼は、ほぼ確約されたようなもののビースターも、過去の清算も全て捨てて、

ハルちゃんのために、自身も乗り込んできていたのでした。

ためらわず引き金を引いて、組長を撃ち殺すルイ。

そして銃声を聞きつけた部下たちが駆けつけたところで、ルイは死を覚悟し

自身の末路を思い、シシ組たちを前に笑い出します。

ここで場面は切り替わり、再びレゴシ達へ。

終電が過ぎ、2人は結局泊まる場所を探します。

この展開、お金があまりなく、もちろん当然のようにラ○ホに泊まる展開に。

落ち着いた感じではしゃぐハルちゃんに対し、童貞らしくそわそわし出すレゴシ。

ハルちゃんを抱き寄せますが、この瞬間、

遂に食べようとしてしまった夜の告白を始めるところで終了。

 まとめ

この巻で、だいぶルイの印象が変わりました。

レゴシがハルちゃんを救ったことで、ルイとさらにギクシャク・ドロドロし出すのかと

思っていましたが、まさか現場に現れてしかも2人を救うとは。

ここから本格的に、ルイも裏主人公化してくるので、一気に盛り上がる発端の回だったと

思います。この辺りの裏切り方は絶妙でしたね。

あとハルちゃんの過去の描写も良かったです。人間らしい感情を持つ彼らですが、

その動物だからこそ成り立つ感情の変化を、ドワーフウサギであるハルちゃんが

見せてくれました。何度も書いてるかもしれませんが、動物の特性と人間の感情の

融合のさせ方がほんとに上手い作品だと思います。

最後に、あとがき部分にある画ですが、ここまでせんといかんのかと、

恐ろしく感じる市長でした。手のところの説明がかわいいです。

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