ルイとハル
ルイとハルちゃんの出会いのきっかけが語られます。
ちょっとした秘密を見られ、
カネで解決しようとしたルイと、
それを受け取らず、ルイと良い意味で対等に
接してくれたハルちゃん。
お互いに今まで会ってこなかった存在として
惹かれ合いますが、あくまで
学生のうちのお遊び。卒業すればルイには、
決められた相手との結婚が待っています。
ここに知らず知らずに割って入ってきた形のレゴシ。
最初は、2人の関係に気づかないレゴシでしたが、
外で2人が一緒にいる時の
表情を見て「あっ(察し)」
と同時に強い嫉妬を覚えて自身の恋心を
確信したレゴシでした。
この次のページで嫉妬してるレゴシが、
いつものキョドってる顔じゃなくて
完全に肉食の目つきしてたのも印象的でした。
片思いに片思い
一方、この巻で台頭したのはジュノ。
同じハイイロオオカミということで、
よくレゴシを見ているジュノ。
それはすぐに恋心に変わったようですが、
みんな知っての通り、レゴシはハルちゃん一筋。
ルイ⇔ハルちゃん←レゴシ←ジュノ
という、構図が完成してます。ルイがジュノ
だったら、負の無限ループになってしまってた
ので良かったですね。
ここで意外な展開。今回は恋バナだけかと
思いきや、ジュノが野心の塊だったようで、
ルイに宣戦布告。なんとジュノもビースターを
狙ってるそうです。
おとなしい子かと思いきや、
種族も性格も肉食女子でした。
この場面、種族の差だから仕方ありませんが、
ジュノに完全に抑えられて、
マウントを取られるルイという構図が面白いです。
ルイの過去
もはやトラブルしか起こさないことでお馴染みの
ビルが、今度は闇市でルイの過去を知った
と脅します。ここはむしろ返り討ちにあい、
逆に脅されて終わりますが、具体的にルイの過去が
明らかに。回想シーンが入ります。
ルイは闇市で売買される生き餌でした。
言葉も教えられず、名前も4番としか呼ばれない
人生。そこを今の親である資産家に拾われたという
経緯があり、足裏には今でも4の数字が。
この回想シーン、言葉が喋れず虚ろな目で
「あーう」と檻の向こうで唸ってる、幼ルイの姿が
結構ショッキングです。
そんなルイとハルの関係を知った上で、レゴシは
自分は入れない領域だと一旦諦めます。
「一生片思いでいいや」と甘酸っぱい、
若さ溢れる言葉なんて口にしながら、
ハルちゃんに想いだけは伝えておこうと、
追いかけ回しますが、レゴシが何を言おうとして
るか察してるハルちゃんは、逃げ回ります。
結局翌日、告白予告をしてレゴシはその場を
後にしますが、急展開、
ハルちゃんが何者かに攫われて4巻が終了します。
まとめ
動物関係が複雑化してきました。
あまり主軸に絡んでこない程度に、外側から
片思いするのかな、と思っていたジュノが
ビースター狙い宣言。キャラも実態は
全然違ったので驚きました。
ビースターを口にしたことで、もっとレゴシ周りを
かき回すかもしれません。
そして、ハルちゃんの立ち位置が、物凄く
面倒な感じになってきています(笑)
近寄ってきたり、過度に近寄らなかったり、
かと思えばルイいるの知りながら
なんか告白しようとしてきたり、かと思ったら
意見は曲げずに強引にきたりのレゴシに、
いつの間にかトラブって怪我して帰ってきたり、
我が強かったり甘えてくるルイの
2人に、だんだん挟まれてきたハルちゃん。
この子主人公で少女漫画1本描けそうな感じです(笑)
で、このまま、この3人(とジュノ)の
恋模様が続くのかと思いきや、急展開ですよ。
次の巻の展開が読めなくなりました。
というかこの巻に限らず、明るいところから
いきなり暗いところに飛んだり、
この作品は結構あっちこっち展開や雰囲気が
飛び回るので、先が読めないです。
攫った相手は、ルイをよく思わない
肉食連中なのか、ルイとレゴシが共同戦線をはるのか、
まったく予想つきませんが、次巻に期待。
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