[おすすめ紹介]よく作り込まれた世界観、ファンタジー序章としては最高レベルの1巻「泉光 / 図書館の大魔術師」あらすじと感想

図書館の大魔術師は、泉光先生による、good!アフタヌーンにて連載の作品です。

泉先生は、過去に「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」のコミカライズを描くなど

の実績もあり、この作品で2018年7月現在で、次にくるマンガ大賞 2018にノミネート

されています。

 

 あらすじと登場人物

あらすじ

アムンという小さな村に暮らす耳長の少年は本が大好きであったが、耳長で貧乏だった為、村の図書館を使うことができなかった。そんな少年は差別が存在しない本の都・アフツァックに行くことを夢見る。ある日、少年は憧れのアフツァックの図書館で働く司書(カフナ)と出会う。この司書との出会いが、少年の運命を大きく変えることに──。孤独な少年が未来を切り拓く、異世界ビブリオファンタジー堂々開幕!!

 

登場人物

耳長の少年・・・貧しいこともあり、村で1人だけ肌色も耳の形も違うため、他の村人から

差別を受けている。そのため、人間よりも動物たちと心を通い合わせること

に長けている。本に大きな興味を持っており、全ての本が揃っているという

本の都・アツファックへ行くことにに憧れている。

セドナ=ブルゥ・・・アツファックの司書。難関中の難関と言われる司書試験を突破。

中でも特に期待されている若手。少年の運命を大きく変えるきっかけを

作る。

 

 確立された世界観とテーマ

この作品、大別すれば「ファンタジー」ものですが、昨今の異世界転生モノのような、

奇をてらったものではなく、あくまで正統派の作品です。

 

中には最果てのパラディンのように、異世界転生でありながら王道ファンタジーもあります

が、この作品は、完全にこの世界の住人のみで構成されている世界観。

で、ありながら自身が住む地域では、身体的特徴が異なる(多分エルフ?)ため、

疎まれる存在。

ある時、その地域に圖書館のカフナ(司書)のセドナが現れたことで、耳長の少年の運

命が変わっていくというもの。

 

 

例えると、少年にとってセドナは、

ゴンにとってのカイト、

 

 

ルフィにとってのシャンクスですね。

 

 

そういう確立されたパターンで始まりながら、この作品のメインである「本」を中心とした

世界観は、構想から相当練られた(はず)ものになっています。

単純にすぐに魔法などのファンタジー要素を絡めるのではなく、

実際の本の歴史や、本の修復作業について触れながら、この世界におけるのあり方や、

 

 

各登場人物にとってのの存在が語られていきます。このバランスが、より本を魅力的に

魅せている要素だと思います。本の扱い一つについても複数の役職があったり。

世界自体のファンタジー要素だけでなく、本を読んだ時の心の動きの表現も秀逸。

 

 

上のシーンなんかもそうですが、画力が凄い。

作品によっては、それが持ち腐れになりますが、この作品では武器になっています。

 

そして最後に、この巻では少年の自信のなさを表現するために、

一つのテーマが描かれています。それをもり立てるために、ある仕掛けもしてあって、

そのテーマに気づいた時から、主人公のあり方が大きく変わっていくところで

この序章は終わるのですが、次巻以降の物語の始まりへの高揚感は凄まじいです。

 

 

 感想

もう殆ど上のパートで書いてますが、久々の大作の予感です。

世界観は申し分ないし、ファンタジー作品の中でも、主題をに絞っているから

世界が広がりすぎない。

 

関わってくるキャラクターも多くしすぎていないため、シナリオに集中しやすいし、

司書のほとんどが女性であることや、魔法書の成り立ちなど、辻褄の合わせ方も

上手いので、そういう世界があると意識しやすい作り込み方です。

 

導入としては、これ以上ないほどの満足度の高い初巻です。

 

2巻感想へ→

 

 

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