[ネタバレあり] 次の敵はナンバー1GK、結末の予想がつかない流れ「安田剛士/DAYS 28巻」あらすじと感想

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俺史上最もカッコイイ男

風間のゴールで遂に逆転した聖蹟、必至に

1点守り抜きタイムアップ。

 

 

このあと負けた梁山パートにうつりますが、

とにかく最後まで加藤劇場でした。

勝った相手をとにかく称え、怪我を隠してる碇屋には、

若干間違った優しさを見せます。

 

それから聖蹟のロッカールームへ。

いきなり入ってきて自分たちのチームの感想を尋ね、

 

 

まさかの自慢。からの

「とても勉強になりましたぁ!

ありがとう聖蹟!」

という挨拶と共に聖蹟を精一杯たたえます。

全国ではまだまだ強豪ではない、聖蹟メンバー達に

対して、勉強になったと、自分たちのチームを

誇ると共に、この言葉ですよ。

 

かっこよすぎるでしょ

このおじさん人!

 

味方に対しても、相手に対しても一切ブレない姿勢。

こんなおっさんいたら、アンダー世代どころか、

A代表のキャプテンも向こう10年は安泰でしょう。

初顔合わせの時の、見るからにヒール感は

なんだったのでしょうか。

 

この姿には水樹も思わずこの一言です。

 

彼以外のメンバーも、マルコとマネージャーの

やり取りは、意外と見ない表現で良かったですし、

碇屋もまた、最後まで全くブレなかったですね。

あーだこーだとぶつかってた監督とのやり取りが、

ちゃんと区切りついたのも良かったです。

 

それにしても、今まで色んな漫画で見てきた

敗退選手の中で、加藤が一番カッコよかった

んじゃないかと思います。

 

それぐらいイイキャラと引き際でした。

 

 

 下馬評は・・

 

生方が退院し、チームに合流。いまのご時世、娘が

部活関連のことで入院したとあって、母親が

揉めそうになりますが、帰ってきた聖蹟メンバーに

もみくちゃにされて楽しそうな娘の姿を見て、軟化。

この時の見開きの画は凄く良かったですね。

 

このあとにも何度も出てきますが、聖蹟はみんなキャラが

立っていて、それが1枚絵だったり三段落ちだったりに

出てきても、ちゃんと「らしさ」が出てるのが面白いです。

特に良く出てるのが、このあと風間妹が梁山戦を神編集で、

ダイジェスト映像を仕上げてくるのですが、

 

 

みんならしさ出てますねー。特に臼井がツボでした。

 

そしてようやく来栖は聖蹟での

確固たる地位を掴んだようですね。

 

ツッコミとしての。

 

というか普通にキレッキレで面白い。

 

ここまでは、和やかな聖蹟パートでいいのですが、

問題はここから。どこを見ても、誰が予想しても、

聖蹟有利という流れ。どうしても山王戦のあと、

嘘のようにボロ負けした湘北を連想してしまいます。

 

それに対戦相手、音羽の守護神、砂山もいい

キャラしてます。

たかが高校サッカー、自分の本業は代表は

プロ入り後であると、心に言い聞かせようとしてるのに、

出てくる言葉は、絶対優勝してやるという意思と鼓舞という、

 

高度なツンデレスタイルです。

 

 

 

 まとめ

 

とにかく、試合が進むに連れてどんどん魅力が

増していった加藤が、試合後に遂にピークを

迎えました。

この漫画は、他にない魅力あふれるキャラが

どんどん出てきますね。今までは水樹が

ダントツでしたが、ここにきて加藤が急上昇して

きてます。もうスタンド解説枠になるとは

思いますが。

アニメで絶対見たいキャラです。

声は是非大塚芳忠さんで。

 

聖蹟の方は、どの漫画でも、日常パートでこそ

キャラの個性の強さって発揮されると

思ってるのですが、やっぱりこの選手たちは

見事に出てきています。キャラがみんな強いと、

番外編などが描かれやすいのが良いところだと思います。

というか外伝自体がそうですね。作者さんが違っても

違和感があまりない。

 

しかし、本編に戻ると音羽戦を前にこの流れは

不味いですよね。試合前に有利有利言われてた

チームが敗北するのはスポーツ漫画の常ですが、

どうなるかによって大きく今後のDAYSが

変わりそうです。ここにきて1年2年が

目立っているのは2年目への布石という気も

少ししますし、GKも音羽戦で、猪原から

今帰仁に変わってますしね。前述した

スラムダンクのように終わる、という可能性もありえます。

 

クルトワ1人に苦戦する代表チームのように、

下馬評と違い、大苦戦するのは間違いないと

思いますが、ちょっと先が読みづらくなってきました。

 

少年たちは全力で、笑い、泣き、走る!! 心をジンジン刺激する! 激熱サッカー漫画!! ――何のとりえもない、特技もない。けれど人知れず、熱い心を秘めた少年・柄本(つかもと)つくし。孤独なサッカーの天才・風間陣(かざま・じん)。嵐の夜、交わるはずのないふたりが出会ったとき、高校サッカーに旋風を巻き起こす、灼熱、感動、奇跡の物語が幕を開ける!!

 

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ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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