前の巻では、高校生ナンバー1GKである砂山との準々決勝。
なかなか割れない守護神の壁を、君下の覚醒により打破。
聖蹟は見事に準決勝へ駒を進め、
DAYSで初めて、本格的に聖蹟抜きの試合が始まるところでした。
立ち上がりからまさかの・・
青函と桜高の試合、スタートから迫力のある攻防が展開されますが、
桜高のGKがいきなりやらかし!
キャッチしたボールを自分でドリブルを始めて、すぐ奪われまさかの失点!
全国大会のベスト8でこんなやらかしあります?(笑)
桜高イレブンは、それぞれ昇天したり爆笑したり、ブチギレたり。
いきなり思わぬ形で有利になった青函ですが、過去の聖蹟との対戦の
時には、超攻撃的な戦い方でした。
ところが今回は、まさかの1点リードでドン引きサッカー。
これには観客も、豪華敗退校の解説陣も驚き。
そして、遂に実現します。
犬童VS平
十傑同士の直接の1VS1。
両者の持ち味を出しながらの拮抗したバトル。
しかし全力で引いて守ってる青函の守備は破れず。
と、ここでまさかの一般客からのブーイング。
手堅い戦い方をしていた頃の、プロクラブの東京や横浜ですら、そこまで
起きていなかったのに、アマチュアの高校生にブーイングって
この世界の観客厳しすぎ!
と、ここで回想が入って、何故攻撃サッカー大好き青函が
ドン引きサッカーをしてるのかが語られます。
元は監督の指示ですが、実際は平が遂行すると決めたことで
全員が一丸となって、守備サッカーを完遂することにしたようです。
ここ、あくまで勝負に勝つために一番現実的だからとだけ、平は口にしますが、
この辺りは後で掘り下げがあるかもしれません。
火村は、監督が父で、この作戦がカウンターで自分が生きるから、と思っているようですが、
作戦を聞いて最初、まるで監督の言うことを聞く気がない他のメンバーの
様子を見ての判断かもしれません。
結局この期待に応え、青函は火村の追加点で2-0。まだ前半なのに
桜高はかなり厳しい状況に。
犬童かおる
相手が引いている状況での2失点、かなり厳しい状況ですが、
桜高側もポジションをイジってきます。
両サイドが入れ替わり、犬童も中央からサイドに流れることで、起点の
位置をずらした桜高は、いきなりビッグチャンス。
犬童のパスから始まった攻撃が、最終的に中央に詰めていた犬童へ。
5人に囲まれながらの状況にもかかわらず、
全員吹き飛ばしゴール。
化物ですか。フィジカルで圧倒して決めるのは、平ならイメージ
出来ますが、犬童がここまで強かったら反則ですね。
犬童の覚醒により、再び活発化した試合は、1-2で前半が終了。
青函としては、かなり嫌な終わり方、逆に桜高は良い終わり方。
更に、後半頭からは、遂に成神が登場。
青函が1点リードしてるものの、大きく流れが桜高に傾いた状況で
30巻は終了。
まとめ
十傑の中でも、魅力的な二人の学校の対決。
最初は殴り合いのハイスコア決着かと思ってましたが、
ここにきて青函が守備重視なサッカー。意外でした。
とはいえ、平と犬童のバトルは期待通りに起きていますし、
最終的にはハイスコアになるんじゃないかと予想しています。
平は、少なくとも前半は守備にと言ってましたし、
成神が入って追いつく展開はあっても、そのまま桜高が
圧勝するというのもないはずだから、より白熱した後半になると
思います。
それにしても、他校の試合に2巻近く使いそうという、なかなか
思い切った展開ですが、それだけ魅力のあるキャラがいるという
ことの現れでしょう。
特に成神と犬童は、聖蹟に大量発生している「主人公属性」を
持ったキャラなので、31巻での活躍は非常に楽しみです。
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