[ネタバレあり] 衝撃のラスト!覚醒した下平が敵も味方も変える「荒達哉/ハリガネサービス 23巻」感想

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 下平無双

呪いから解き放たれ、完全に覚醒した下平が

最強でしたね。

初期の下平のサーブって、その一発で決める、

正にピンチサーバーらしい一撃でしたが、

それがより戦術的になり、羽座川のレシーブ地獄を

破れないことで、相手に決めさせないためになり、

23巻では、ある種の集大成、サーブ撃つ位置、

強さ、種類によって、

その先の展開を読み、思い通りに操るという、

最強のハリガネサービスの

片鱗が見えた形だっと思います。

某漫画なら才気煥発の極みみたいなものでしょうか。

まだギリギリ人間世界の間にいる、下平に対しては

悪例かもしれませんが、

とにかく手のつけられない能力です。

 

 

 

 鴛淵の退場

一方で、呪いは解かれるわ、前巻で感謝されるわで

最悪な状況の鴛淵。

また回想が入りますが、彼の言ってることは

ごもっともすぎるんですよね。

 

ずっとぞんざいに扱われていた息子と母で

あれば、元凶の父親が自分たちのことは

何も語らずにテレビで「自分変わりました」

みたいなことを、いくら本当だとしても

美談みたいに話されたら、怒りと憎悪は

膨らんでしまうと思います。

 

 

結局プッツンした鴛淵は退場しますが、

これがむしろ駿天堂の雰囲気が

変わるきっかけになったのは意外。

 

正確には、梧塔の懲罰交代からですが、

独裁者の監督の命令を無視し出して

本気で豊瀬とぶつかり始める駿天堂。

 

 

ヒールのまま終わるかと思いきや、最後は

かなり白熱した内容になっていきそうです。

というか、鴛淵って独裁者パパの元を去って、

彼を否定するために入った先が

独裁者監督って鰐淵はどうなんだろう・・。

彼にもこの試合中に救いはあるのでしょうか。

 

 

 

 羽座川の記憶

遂に羽座川が人間に・・人間に戻りました(涙)

どうやら記憶が戻ったようですね。

黒髪を生贄に捧げた代わりに・・。

その演出の仕方も最高でした。

 

誰もついていけていなかった、羽座がワールドに

下平が入門することで、彼の閉ざされた世界が

開くというのは、予想外。

てっきり、顔面に大船の100%スパイクをぶつけて、

事故の時のような物理的なショックを与えるのかと・・。

 

途中で、あれ、羽座川はこのまま放置?かと

思いましたが、

ちゃんと彼も救われたのが本当に良かったです。

彼の過去回のときも書きましたが、

人生悲惨すぎますから。

 

 

 今後の展開

後輩からの信頼の厚い梧塔の懲罰交代で、

完全に監督との間に溝が出来た

駿天堂ですが、むしろプラスに働きそうです。

更に白羽座川の目覚め。

こうなってくると試合が見えないですね。

 

元に戻った羽座川は、どういう選手になるのか。

そのままレシーブ力は保ったままなのか、

それとも本来の性格とポジション通りにアタッカーに

なるのか。少なくとも独裁者監督とは意見は

合わなそうです(笑)

 

あのままなら確実にファイナルセットに

いきましたが、ここにきて相手校がハツラツと

してくるのは危ないです。

豊瀬側も、下平だけじゃなく他のメンバーも

ノッてこないとこの年の豊瀬は完結して

しまいそうです。

 

全ては、白羽座川と、下平以外の

メンバー次第になっていくでしょう。

 

中学バレー部ではレギュラーになれなかった下平鉋。都立豊瀬高校ではなんとかレギュラーを目指して頑張ろうとしていると、一緒に入った同級生の3人は元・中学東京選抜であった。青春高校バレーボール巨編!!

 

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ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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