[ネタバレあり] 新章スタート!新事実が次々判明!「BEASTARS ビースターズ 12巻」感想

 レゴシ

 

前回で、第1部とも言うべき「食殺事件編」が完結して、

今回から新章!

早速新章から新しい真実も、新しい展開も始まりました。

 

前巻の段階では、レゴシは復学して、学園生活の中で

またルイと切磋琢磨していくものとばかり、思っていました。

 

しかし、実際はルイと入れ替わりで、今度はレゴシが

学校を辞めて社会へ。

しかも、一度食べてしまったことで禁断症状に

悩まされる状態。

 

彼はどういう生活を送っていくのか、今回はまだ

駆け出しの部分だけだったので、今後が気になります。

 

 

 おじいちゃん

今回遂にレゴシがおじいちゃんとの

直接の再会を果たしますが、

これまでのイメージだと、ひたすらレゴシに優しい

好々爺だったゴーシャおじいちゃん。

ところが、まさかの過去と経歴。

しかもここで、遂に

タイトル回収。

 

ゴーシャの過去が明らかになったことで、

一気にこの作品が動いた気がします。現ビースターの

ヤフヤとレゴシの今後の絡みも、重要になってきそうです。

いきなりこの作品トップクラスにクセがありそうな

キャラですし。

 

このタイトル回収で、かなり今後のゴールの方向性が

見えたような気がします。

 

 

 ルイ

ルイは復学し、学園を卒業。

大学への進学も決まっているという、

再びエリートコースに戻りました。

でもその中でも父との関わり、

そしてジュノとの今後の

展開も気になります。

 

個人的に、今回父もそうですが、

イブキに対しても間接的に

「憧れの大人」と表現しているところは

ジーンと来ましたね。

イブキの存在は、これからも

ルイの中で大きく残り続けそうです。

 

 

 感想

ナンバー1を決めることが、ひとつの

大きなテーマなのに、何故タイトルが

複数形なのだろう、という疑問は

今回で晴れました。

 

そして、ゴーシャとヤフヤが目指し、

ゴーシャが途中挫折してしまった、

「BEASTARS」の夢は、

レゴシとルイに託されたと思っていいでしょう。

 

でもレゴシにはハルちゃんがいるし、ルイとの

取り合いかと思いきや、ジュノがルイにまで介入。

二人の半分・天然な小悪魔によって、

ビースターズの行方は混迷を極めそうです。

まず現時点で、レゴシが全くその気は無さそうですし。

 

それにしてもゴーシャの奥さんも、ジュノも

そうですが、ハイイロオオカミのメスって

こういう、男をやたら誘惑する能力を

持ってるのでしょうか。

 

 

最後に、今回もリアルなビースターズ社会

エピソードとして、

 

・肉食社会な職場での草食へのパワハラ、

・毒持ち生物への差別

・ブラック企業での乳牛へ労働環境

 

どれも、現実社会で起こっている問題で、それを

ビースターズ世界に当てはめているのですが、

相変わらずクォリティーが高いです。

 

ブラック企業のエピソードひとつとっても、

乳牛たちが抱えている問題が、

とにかくリアル。板垣先生はこういう

世界観の深掘りが本当に上手い。

 

そして、この巻が出たほぼタイミングで、

アニメ化が発表されました。

この作品がされないわけがないと

思っていたので良かったです。

おそらく声優陣も、力を入れてくるでしょうし、

話的にも、食殺事件編完結までの

1クールで綺麗に終わりそう。

期待したい部分は、やはりレゴムやシイラなどの

サブエピソードの挿入です。

コミックスの限定版への同梱でもいいですが、

この作品の世界観の作り込みの素晴らしさが

どんどん広まっていってほしいです。

 

肉食獣と草食獣が共存する世界。そこには、希望も恋も不安もいっぱいあるんだ。チェリートン学園の演劇部員レゴシは、狼なのにとっても繊細。そんな彼が多くの動物たちと青春していく動物群像劇!!

 

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ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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