[ネタバレ]フィジカルモンスターは可哀想?怪我とサッカー選手の関係性「フットボールネーション 13巻」あらすじと感想

 

 先制したのは

 

遂に幕を開けた、横浜との天皇杯決勝。

12巻では、日本人の「上履き」という文化的な阻害要因から切り込んで

いきましたが、今回はどちらかといえば基礎的な部分が中心。

メインは、そもそも高橋が

何故東京クルセイドを立ち上げ、何をしようとしたか

という、根本部分に踏み込んだ内容となりました。

 

本編では、12巻最後に遠山がゴール寸前

というところで終わりましたが、

結局ラインを割らずにゴールならず。

 

そして、高橋が横浜のFW、間宮に言及。

彼はフィジカルモンスターであるが故に、

怪我をしても簡単に治ってしまったり、

実際は傷んでいても強いために、あまり

気にせず、その痛みの原因も深く追求する

こともないから、傷・痛みが積りも積もって

結果的に選手生命や伸びしろを縮めてしまうとのこと。

 

具体的な例を挙げては説明されてませんが、

これは確かに、と思います。

勿論誰にも当てはまらないし、ちゃんと

対策してる選手も多いと思いますが、

90年代に活躍したところだと当てはまるのが

そこそこいる気がします。

 

結局さっき決めきれなかった遠山が

今度はきっちり決めて、東クルがJ1相手に先制。

 

 

 東クルの狙い

 

作品のタイトルにもなってる

「フットボールネーション」

サッカー先進国を目指すために

東クルを結成した事はすでに語られて

いますが、そのプロセスに関しては

あまり出ていませんでした。

 

今回はそこが説明されて、

東クルをブランド化した上で、

海外で十分通用する選手を育成するための

クラブにするということ。

そしてそこからどんどん海外へ移籍させて

日本のレベルを引き上げていき先進国に

していくというもの。

 

試合自体は、一ノ瀬があまりにポンコツなので、

沖まで含めて周りが煽ったり、檄を飛ばしたり

して、少しずつ調子を取り戻して、間宮の

アシストするまでに。

 

1-1のまま、やや東クル劣勢のまま

この巻は終了。

 

 

 まとめ

 

天皇杯優勝を掲げてやってきた

東クル。

決勝まできてやっと、狙いが見えました。

 

仮に優勝出来なかったとしても、Jで活躍した

選手が1人もいないチームで決勝となれば、

海外も他のチームもほっとかないはずなので

すでに第一目標はほぼ達成しているように思います。

 

ただ、今後もクラブは存続してやっていくことが

分かりましたが、育成クラブとしてやっていく上で、

規模が大きくなっていったらどうなるかは興味あり。

今も資金はギリギリなようなので、スポンサーが

増えていかないとですが、監督はどう考えて

いるのか。

 

元々の空気感的にも、決勝終わったら一区切り、

そこまで長くは、この作品は描かれないと思いますが、

決勝の結果以上に楽しみです。

 

それから今回は巻末に、大武先生のロシアW杯観戦記が

描かれていますが、

先生の観戦に対しての執念と行動力に驚きます。

自分は国内であれば大抵行こうと思えばいけますが、

 

ガイドやツアー無しで、1人だけでロシアに観戦に

行く勇気はありません(笑)

先生凄まじ。

 

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ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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