佐々木の見た真実
前巻で見事に墓穴を掘り続けて、
木村に素性がバレてしまった佐野兄弟。
佐野に有力な証言をしてくれるという
佐々木宅へ押しかけ、ここで
色んな事実が発覚
まず
・長谷川が、佐々木に青酸カリの窃盗を
命令していたこと
・長谷川は明音を殺しておらず、
明音死亡時点で長谷川は生きていた。
・佐々木は、金丸が誰かに殺された
その現場を見ていた
・顔は見ていないが、声で誰か
分かった
ということで、佐々木はこのタイミングで
犯人を知っていた人なので
当然殺されます
しかし死ぬ前に、鈴は木村からも
佐々木の持つ、犯人の写真からも
犯人の姿を知りました。
そして自身のお腹の中にいる子に
対し、
一番それを望まない人
と心に伝えました。
そこで犯人の検討を付けた心は、
木村曰く、再び大量虐殺が行われる
という、慰霊祭が行われる
音臼村へ行き、
犯人らしき人物と遭遇した
ところで7巻は終了。
犯人はやっぱり?
結論から言って、
7巻を読む限りでは、
犯人は木村みきおです。
鈴は、木村さつきから、真偽は
分かりませんが、真犯人の名前
を聞かされました。
鈴の子供が「それを一番望まない」
といえば、真っ先に思いつくのは
そのお父さん、つまりみきお。
そして前巻で予想してた通り、
大暴れした木村さつき。
流石に佐々木を斬り殺して、
自傷までして、鈴に罪を
なすりつける大立ち回りを
演じるとは思いませんでしたが、
彼女は犯人と繋がってるよう
ですし、可能性は高いです。
ただ、気になる点は複数。
・木村の病室を訪れたシルエットは
普通に歩行している。みきおは
車椅子のはず。
・当時子供だったみきおが、
時間差あって殺害された
長谷川や明音の死体を
動かして、放置することが
できたのか。
1つ目は、まだ歩けないのは嘘でしたー
で通用しちゃいそうですが、
2つ目だと、飲み物に青酸カリ入れて
明音を運ぶ途中の長谷川に飲ませた
のでしょうか。
それから単純に、前巻からの流れで
あからさますぎてミスリード説が
濃厚な気がしてきていきます。
まとめ
思ってたよりも、鈴は木村に操られて
悲惨な道を通ることにはなりませんでした。
前巻の予告だけ見ると、鈴が佐々木に
毒飲ませて殺害する勢いでしたからね。
それと最期を見ると、病室の木村は犯人に
殺されてる可能性も感じました。
しかしあの目玉、抽象的表現なのか
本当に持ってきてるのか謎。
それから2つ別で気になった点、
・木村さつきが佐野家訪問時にトイレを
借りてましたが、描写が意味ありげ
あそこで何かを発見したのでしょうか。
ここだけ切り取ると、やっぱり結局
佐野家の誰かが犯人なんじゃないかと
いう気さえしてきます。
・由紀がバツイチであると分かりましたが、
その夫は、今後関係してくるのか。
こっちはもしかしたら全く関係ない
かもしれません(笑)
そして今後の展開としては、予告で
かなりネタバレしていますが、
どうやらまた過去に戻る模様。
ここでナレーションがあえて
「心」ではなく
「正義」と呼んでるのも
気になるポイント。
繰り返しになりますが、
ここ2巻で犯人に近づきすぎて
ミスリードなんじゃないかと
気になって仕方ないです。
今回は連続してチョンボし
続けた心が、またヘマを
繰り返すことが無かったので、
穏やかな気持で
読むことが出来ました。
次回も頑張って真相に
近づいていく心の姿を
見たいものです。
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