スポンサーリンク

[ネタバレあり]倫理によって目指すものとは?「ここは今から倫理です。3巻」あらすじと感想

作者ア行

 

 あらすじ

今回は前回の続きの、

近藤陸のエピソードに

言葉が喋れない蘇我流馬

母親が頑張ってサポートしてくれ

てるからそれに応えたいけど、

成績がそれに追いつかない田村創

群れるのが嫌いで、クラスの

グループLINEはウザくて仕方ない。

だけど孤独が好きというわけでもない

ストレスがたまった時や軽い気持ちで

リストカットを繰り返している高崎由梨

の計5人のエピソード。

 

前回から続く陸のエピソードでは、

高柳が過去に、自殺未遂を起こした子を

自身の力では救うことが出来ず、

その子は闇の世界で生きていくように

なったということが分かりました。

 

そして前の巻では愛着障害によって、

人との距離のとり方がわからず、

高柳にとっても、作中初めての挫折と

なった都幾川が、高崎に対して

コミュニケーションを取るようになり、

彼女のリストカットの時を目撃した

ことで取り乱して倒れ、

起き上がったところで、3巻は終了しました。

 

スポンサーリンク

 

 感想

過去に接した生徒が、ほかの問題を

抱えている生徒との絡みで話が

展開していくパターンが増えてきました。

特に2巻の都幾川の場合は、バッドエンドに

近い終わり方だったので、今回彼が

自分から他の生徒に歩み寄っていく展開は

何だかんだで彼も高柳によって前進している

という事が垣間見えてよかったですね。

 

そして今回もやはり取り上げるテーマが

絶妙で、入ってきやすいものばかり。

陸の場合、兄貴がクスリの運び屋やら

何やらと、アンダーグラウンドすぎる

パターンでもありましたが、

田村のパターンは、実際に身近に

いそうだし、少なからず南に共感

出来る人は多そう。

 

クラスのLINEグループに辟易する

と、絡みながらも実は南同様に

面倒くさいと思っていた逢沢

そして基本個人主義だけど、

孤独が好きというわけではない

人は実際に少なくないと思います。

 

その中での高柳の言葉

 

どんな主義主張でも、最終的に

目指すのは「幸福」

どうすればより多くの幸福が手に入るか、

それを考えるのが倫理である。

 

という言葉は、この作品の重要な

部分で、これだけ取っても、

答えが一つしかないとは言えない

ことが分かります。

そして今回あったエピソードを照らし

合わせれば、高柳が救えなかった、

闇の世界に行った少女にとっては、

学校や表の世界には「幸福」は

なく、闇が正解だったかはともかく、

学校よりも幸福のある場所

だったのかもしれません。

 

スポンサーリンク

 

 今後の展望

今回も途中で話が終わりました。

おそらく次巻では、リスカが

白日の下にさらされた高崎由梨

と、都幾川が中心になりそうです。

 

そしてまた、すでに登場した

生徒同士のやり取りもいっそう

増えていくのではないかと

思います。

 

それから今回気になった、

高柳が危惧していた、

イジメがそのうち起きる

のではないか、全体主義の

恐ろしさ、個人では出来ない

ことが集団では出来てしまう

という事が実際に起きかねない。

 

仮にそうなったら高柳がどう

動くのかは興味がわきますが、

学校が抱えるある意味一番

深刻でナーバスな問題なので、

倫理とどう絡めていくか、

この作品の行方に期待

したいです。

 

←2巻感想へ

4巻感想へ→

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました