[ネタバレあり]北条が四代で手に入れた最も大事なもの「センゴク権兵衛 15巻」あらすじと感想

 あらすじ

前回の伊勢宗瑞(北条早雲)に続き、

今回は二代目の氏綱からです。

それぞれの所業と人物を、時系列を

追って語られました。

まず氏綱の代では、伊勢家を廃し、

北条家を彼から名乗るように

なります。なので実質的に北条家

という呼びは、彼からです。

彼の代で上杉による包囲網などにも

屈せず、北条家は関東で

関東管領の職を得、領地を拡大

しました。

次に三代、氏康。

氏康の代になると、更に包囲網は

拡大しますが、これも調略と

三大奇襲※に数えられる河越夜戦

※残り2つはすでにセンゴク登場済の桶狭間と厳島

での大勝によって撃破。

関東管領の地位を盤石にします。

ここまでは順調に歴史の教科書の

ように順調に進みますが、

ここで化物が台頭してきます。

長尾景虎

後の上杉謙信。センゴク的には

不識庵さんです。

完全にオワコンだった上杉家に

彼が登場したことで、日ノ本の

情勢は大きく揺れ、後に織田の

驚異にもなったあの3家が

集合。

武田信玄

今川義元

そして

北条氏康の3家による

甲相駿三国同盟です。

センゴク本編は美濃攻めから

スタートなので、今川義元は

桶狭間戦記以来の登場です。

結局氏康の代では、謙信の台頭

を警戒することに終始し、家督は

4代氏政へ。

氏政の代では、先代が頑なに

上杉との衝突を認めず、攻められ

ても籠城のみ。それでは目前の村々は

すべて犠牲になってしまうと氏政は反発。

しますが最終的には籠城を徹底し、

上杉は小田原城を攻略できず撤退。

苦いながらも、北条家は生き残ります。

そして遂に家督は5代氏直に。

豊臣に屈するか、最後まで戦うか

豊臣に屈する寄りの考えでしたが、

決めあぐねていた氏直は、外出し、

お忍びで自国の民の様子を見回ります。

そこで彼が目にしたのは、北条のため

国のために、様々な思いを持って、

戦に備える民衆の声や姿。

兵士として戦に向かう息子を最後の

最後まで見送り、見えなくなった

ところで泣く母の姿。

そして兵士たちも農民も民衆全部が

北条家を讃え、鬨を上げる姿。

それらを見て、氏直は

「何年、何十年の籠城戦と

なっても民衆を守り抜く」

と父に近い、豊臣に屈さずに

戦う道を選びます。

一方、その北条家と相対する

事となった権兵衛は、

無用ノ介はじめ、かつての部下

たちを集め、決して多くない

予算をギリギリまで使い、

戦支度をはじめました。

やっぱり鎧兜がしっくり来る

という権兵衛率いる仙石軍の

挽回編の幕開けです。

 感想

北条家編、予想よりさらに良く

感動しました。

特に四代氏政から五代氏直への

バトンタッチでは、城下見て

くるように息子に言う氏政には、

謙信の攻めで自分がマモレナカッタ

民への無念な思いを、氏直にも

味あわせたくない思いもあっての

言葉だったのではないかと思うと

よりグッときます。

早雲から始まった伊勢→北条の

物語が非常に分かりやすく

描かれているし、その中での

謙信の強敵感、桶狭間の

インパクトがどれほどのもの

だったか明瞭です。

それぞれの具体的な戦での

手腕についてあまり書かれていない

のは残念でしたが、それぞれの

思いは伝わってきました。

久しぶりに見た義元と雪斎さんは

相変わらずで、信玄と氏康に

対しても奔放に振る舞ってる

義元の姿は流石でした。

あと今回の謙信の姿を見て、

桶狭間戦記のように、川中島も

宮下先生の描き方で見て

みたいと強く感じました。

両方とも曲者揃いですし、

現役バリバリの信玄も

見てみたいです。

 今後の展望

北条家のストーリーだけでも

大満足な今回でしたが、

いよいよ権兵衛が戦の場に

戻るようです。

薩摩の念能力者戦以来、

ずっとパッとしなかった

権兵衛もやっと盛り上がりを

見せてくれるでしょうか。

ただ籠城相手ですし、まだ

ここでは決定的な武功は

あげないような気がします。

そして気がかりなのは秀吉。

ここのところ、

外部よりも内側のことで苦労

してきた秀吉が、小一郎の事で

早くもボケ始めてる疑惑が

出ているので、小田原攻め以降も、

まだ健在なはずの秀吉がどう

描かれていくかは興味深いです。

もしかしたら朝鮮の役やその他の

事業は、他の作品とは全く違う

描かれ方をされるかもしれません。

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