あらすじ
強豪西浦相手に０－２と
圧倒的不利な状況になった
春日高校。
ですが、数字とは違い、戦況に
変化が起こります。西浦が
あからさまにペースが落ち、
春日は落ちないため、完全に
主導権が春日に。
そしてその中核を担ったのが
２年の間瀬。
彼は圧倒的なサッカー脳で
會澤たちに信頼され、バランサー
を担いながら自分も仕掛けることが
出来る、位置的優位の申し子です。
そして彼の抜群のポジショニングから
チャンスがおとずれ、自らシュート。
見事決まり１－２と１点差に。
そのまま前半が終了し、
西浦は春日の実力を認め、後半頭から
５バックの消極的戦術に。
まさかのガッカリ対応ですが、
これにも戦術でぶつかる春日は
５バックに対しマンツーマンを展開。
そして更に後ろから１人飛び出す
ことで、相手に揺さぶりをかけ続け、
遂に會澤がゴールで同点。
戦術が個人に追いつきます。
しかしここでまたしても
個人能力頼み事案発生。
竜胆が１人で突撃して
そのままゴール。
更に、家城が与えてしまった
PKを決められ、２－４
もう勝負が決まったと集まった
報道陣が帰る準備を始める中で
遂に朝美が投入されたところで
終了。
感想
今回は選手の掘り下げが多かった
ですね。
會澤と藤ヶ谷の友情の起源や
間瀬と太刀川がピッチに立つ理由
など、春日のスタメン中心でした。
特に間瀬は、フィジカルやテクニック
などの見て分かる部分以外が優れている
選手は特に好きなので、彼には伸びて
いってほしいです。ただ家城ばかり
取り上げられますが、タイプ的に１番
柚樹と近いんじゃないかとも思うので
そこは心配になります。
あと気になったのは、西浦のスケール
ダウンっぷりです。
あくまでBチームで、主力の調整や
若手の発掘のための場であるはず
なのに、無名校相手にガン引きして
勝ちに行ったり、Aチームの主将が
血流しながらプレーするのを許容
してしまってるコーチの無能さ
も心配になります。
その主将・竜胆が追いつかれる
頃には見る影もなくオロオロしてた
のに、逆転してから急に元気になって
ドヤったり、ラスボスっぽかった
のが一気に小物になってしまって
るところは、おそらく今後Aチーム
と当たる機会が出てくることを考える
と、気になりますね。
試合展開としては、戦術VS個
がそのまま一貫して継続しているのは
ハッキリしてて良いです。
今回の西浦の２点とも、竜胆・夏目の
個人技から生まれています。
それに対して、最後に
個に全振りしているような男・朝美が
戦術１本の春日のピッチに現れたところで
終わるというのが最高ですね。朝美によって
５巻がどう展開していくのかが
非常に楽しみな終わり方です。
そして３巻より更に空気になってしまった
柚樹くんが今度こそ出番があるか、
そこも見ものです。
今後の予想
このまま小物化した西浦に
負けるとは思えないので
おそらく追いついてドロー
決着ではないかと思います。
朝美投入の序盤は混乱が生じ、
そこで投入された柚樹が
朝美と春日を繋ぐのではないか
と予想します。
そして朝美という個が噛み合った
光景を目の当たりにすることで、
戦術を取った２人を敬遠した
千住が色々な想いを巡らすと
いう展開があると熱いかな
と思います。
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