[ネタバレあり] 神高劣勢!祇園が石清水にかけた言葉に胸が熱くなる 「ALL OUT オールアウト 16巻」あらすじと感想

あらすじ

神奈川予選の鎌倉学院戦、

スタートから元チームメイトの

奥に翻弄される石清水

早くも豆腐メンタルが崩壊寸前の

石清水を救ったのは祇園

彼の言葉で再び立ち上がりますが、

ここで入るのは鎌倉の西国の回想。

部内で壮絶なイジメに遭っていた

西国は鎌倉へ転校し覚醒し今に

至っていました。

神高が今まで対戦してこなかった

戦術「ポッド」を使う鎌倉、そして

それの中核を担う西国。トライを

決められリードを広げられる展開。

 

この悪い流れを断ったのは大原野

相手の意表をつくプレーに

後半から相手を煽り返すほど復活

した石清水の頑張りもあり、

逆転し17-14

更に畳み掛けようという場面で

祇園が倒れこみ終了

 

 

感想

 

今回は主に鎌倉学院という

学校がどういうスタイルなのか

指導の中身がどうなのかを

見せながら、西国や醍醐に

焦点を当てた展開でした。

 

2人はある意味対照的で、

西国はこのチームとコーチの

やり方に救われて自由を手に

入れた。でも醍醐は逆に

その期待やゲキがプレッシャーに

なり、間違った方向に使おうと

している。

結果、おそらく最後の場面で

祇園に無用なタックル仕掛けて

倒してるのは醍醐でしょう。

同じ指導でも受け取り方も

その人物の能力も違うので、

最終的にどうなるかは分かり

ませんが、結局威圧とプレッシャーが

上手くいく時代では無くなってきてる

のかなとは思います。そこに体罰が

無かったとしても。

鎌倉学院のあり方が、雨瀬先生の

現代スポーツへの投げかけなのかは

分かりませんが、少なくとも自分は

籠さんの指導のが正しいとは思います。

 

そして最後に倒され不穏な終わり方を

した祇園ですが、石清水を立ち直らせ

る場面で「1回や2回のミスで気にすんな」

「チームで1番落としてんのは俺なんだし」

て励ますところは今回の1番の名シーンだった

と思います。

基本的に自分の話だと強がる祇園が、相手を

励ますために自分の下手さを堂々と認めて

語るってのが、ラグビーと素直に向き合ってる

気がするし、成長してます。

何やかんやこの物語は祇園と石清水からスタート

してるから、この2人はずっと最後まで

成長し合っていってほしいです。

 

 

今後の展開

とにかく祇園の安否が心配され

ます。主人公なので17巻冒頭で

ケロッとして立ち上がる可能性は

ありますが、醍醐の悪質なタックルは

波紋を呼びそう。

目の当たりにしてる相手コーチが無反応

なのがおそろしいですが、この作品なりの

2018年に問題なった案件に切り込んだ

展開になる可能性もあります。

 

大原野が早くも輝きを見せていますが

弟との関係もどうなっていくか楽しみ。

 

予告は逆転されて窮地に立たされて

いそうなシーンなので、かなり追い詰め

られそうですが、鎌倉戦は決着しそうです。

 

背が小さいことを気にしている祇園健次(ぎおんけんじ)は神奈川高校(ジンコー)の入学式当日、長身の石清水(いわしみず)と、ひとつの球技に出会う。その球技とは――ラグビー。凸凹コンビが紡ぐ青春楕円物語、ここに開幕!! 男たちの熱いドラマを描く名手・かわぐちかいじも賞賛の本格高校ラグビー漫画!!

 

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ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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