[ネタバレあり] スポーツ漫画におけるデータチームの常識を破る設定に好感「ハリガネサービスACE 4巻」あらすじと感想

あらすじ

 

前回度を越すレベルの

データバレーを披露した

松山工業ですが、今回は

意外な彼らのが素顔が

明らかになります。

彼らの学校は元々弱小でしたが、

強くなりたい一心で、

紅白戦すら組めない少数部員時代

から、機械を自作してそれを

対戦相手に見立てて練習したり、

自分たちの代で完成出来なかった

スパイク練習用のブロックマシーン

を、受け継いだ後輩たちが完成させ

たり、実はやってることは青春その

ものでした。

 

最初こそ下平がサービスを1回で

切られたり、大船が攻略されたり

松山に苦戦しそうだった豊瀬でしたが、

野々原のデータにないプレーや、

大船のデータを更に上回る筋肉ゴリ押し

スパイクによって巻き返し、更には

新しく、某バレー漫画でお馴染みの

マイナステンポ、所謂変人速攻

飛び出し、松山を圧倒。

とどめとばかりに下平がいつもの

サービスエース祭りを浴びせて

ジ・エンド。ですが松山は最後まで

フェアプレーと諦めない精神を続け、

全国の相手はすべて自分たちより強者

と認めて臨むことができました。

 

試合後、自分のミスで選手たちの弁当を

確保出来なかった羽柴ちゃんは自己嫌悪に

陥りますが、全国開催前と同じく、コート

といつも別人の下平に救われ、自分が下平の

ことが好きなのを自覚するという、ラブコメ

展開で終わります。

 

 

感想

あまりいないかもしれませんが、

私は今回の対戦相手の松山科学、

めっちゃ好きですね。

意外といないんじゃないでしょうか。

一生懸命なデータプレーチーム

機械やデータに頼るようになったのは

より強くなるため、というより人数不足や

能力不足を補うため、という理由付けも

素敵ですし、純粋なバレー好きだってのが

好印象です。

この手のプレーをするチーム・選手って

大抵はクールで非情だったり、相手を上から

見てる奴が多くて、最後はデータを上回った

相手にメンタルズタボロにされて負けるって

パターンがスポーツ漫画に多すぎるので、

この意外な設定はとても良かったです。

 

 

 

あと相変わらずコート内ではネジが

外れてる下平。

今回もサーブ1回で切られたのに笑顔で

何をしてみよう・・!

とか言っちゃってます。

松山をサーブでボコボコにしたあとの

最後のサーブ前も

けっこう期待したのに・・

結局返されてワクワクモードに戻り

ますが、弱い相手に極端に失望する

あたり、彼は

悟空やルフィよりタチ悪いです。

 

これで更にコート外では、普通に

比較的気弱な優しい少年なのだから

どれが本当の下平なのか分からなく

なってきます。

 

あと気になるのは、成宮の事を

知っているっぽい、時代錯誤な

お嬢様。今後成宮が活躍する試合で

掘り下げがありそうです。

 

 

今後の予想

意外とドロドロしそうな、

羽柴ちゃんと鴫澤さんによる

下平の取り合い。

鴫澤さんはまだ自覚あるような

段階ではないですが、おそらく

兄貴と対戦する時に話題は再燃

すると思います。

 

試合の方は、松山科学が思いの外

良い奴らだったものの予想通り。

ただもう少し次の対戦相手の情報が

出るかと思った松本修学館

前回の予想にも書いたとおり、

沖縄の謝名戦が苦戦ポイントだと

思うので、そこまで苦戦せずに

倒せるとは思いますが、そこで

成宮の掘り下げがあると予想して

おきます。

 

下平たち豊瀬高校が駿天堂学院の10連覇を阻んだインターハイ東京予選決勝戦は、全ての黎明にすぎなかった…。さらなる猛者たちが集う全国の舞台へ、豊瀬高校が挑む新シリーズ!!

 

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ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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