[雑記] 歴史漫画特有、登場人物被りと性格の違い [明智光秀]

 

私は漫画に関係なく日本史が好きなのですが

漫画もその影響で歴史ものをかなり読みます。

日本史きっかけなので、漫画も忍者モノに

多い完全オリジナル世界ではなくて、歴史

忠実系をよく読むのですが、読み比べた時に

一番注目する好きなポイントがあります。

 

それは同じ登場人物の漫画による違いです。

もちろんストーリーが大事ですが、

登場人物が被るというのは、こういう歴史

漫画特有だと思います。

織田信長柴田勝家のように、どの漫画でも

安定している人物もいますが、

大きく変わるものも多いです。

 

例えば、2020年の大河主人公でもある

明智光秀。彼は特に見た目も

キャラも大きく変わる人物です。

 

まず、ギャグ漫画である信長の忍びだと

 

 

長髪で若々しい雰囲気。この型が一番

イメージされるものですかね。

私の好きなゲームでもこれと同じ方向性で

描かれています。

 

 

 

 

逆に、へうげもの信長を殺した男では

 

  

 

おじいちゃんです。

これは実際の記録だと、光秀は部下なので若く書かれ

がちですが、実際は信長より年上であるという部分を

反映しているので、近年はこういう描かれ方も増えて

います。

 

一番異質なのがセンゴクの場合。

連載中の戦国漫画で1番のリアル志向

だと思いますが、この漫画の明智は・・

 

 

変人です。

紛うことなき変人です。

 

でも、私は今まで読んできた戦国漫画の

明智光秀の中で、この明智が一番好きです

イロモノだからとか笑えるからとかではなく、

この明智の生い立ちと謀反理由が一番面白いからです。

 

昔はただの裏切り者として描かれがちだった

明智ですが、近年はその有能さや性格から、

個人的な感情で裏切ったとは思えないという

風潮になっていて、それが漫画にも反映されて

きています。

 

前述のダブルおじいちゃんの漫画もそうですし、

センゴクでもちゃんとした理由があります。

特殊すぎるので、おそらく被ることは無いと

思いますが、突拍子もない理由でもなく、その

結論に至った生い立ちの描き方も抜群なので、

こんな見た目しながら、人間臭さも感じるから

一番好きな明智光秀です。

 

信長協奏曲にいたっては、正体が信長本人

だったりしますし。

 

こういう風に、作品の色や描きたいシナリオに

よって、歴史資料を原作という意味とすれば、

同じ原作を元に作られてるのに、十人十色の

作品が生まれるところ

 

そこがわたしが歴史漫画を好きな理由です。

 

へうげものの古田織部やセンゴクの仙石秀久の

ように、歴史のメインロードを渡らない主人公が、

ほかの作品にフッと出てると「おおおっ」てなれるのも

楽しいポイントです。

 

戦国時代だけじゃなく、幕末なんかも資料が沢山残って

いてある程度、キャラは固まってしまいがちなのにも

関わらず、坂本龍馬とか高杉晋作、西郷隆盛は作品に

よっての微妙な違いは面白いですね。

 

今後も次々と歴史漫画は増えていくと思いますが、

登場人物の描かれ方、この点は注目して読んで

いきたいです。

 

 

 

 

 

 

 

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ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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