感想
最期のルイとレゴシの取っ組み合いの
シーンは痺れましたね~。
ルイは本当は助けたいけど、自身の立場
からそれを踏み止まろうとする葛藤が
よく表れていたし、焦りからルイの態度に
驚きに変わり、怒りに変わり、失望にと
目まぐるしく変化するレゴシの感情は
見事でした。
原作ですでに読んでたにもかかわらず、
「ハルは俺がもらう」
は鳥肌が立ちました。
それから、ルイのシーンは後述しますが、
原作とは違う演出というか見せ方をしていた
んですけど、めちゃめちゃ効果的でした。
この回想部分だけ、闇芝居みたいなホラー的
な見せ方をすることで、よりルイがいた環境の
異常さが鮮明になったように感じました。
これも後述しますが、原作への愛を感じる、
巧みな改変が今回多くあり、多少は削られる
部分はあっても安心して見ていけるものだと
より思える回でした。
原作との違い(ネタバレ注意)
まず冒頭のルイの回想は、大きな違いが
ありました。
原作は基本的に通常回と同じ雰囲気と
描き方で表現されていましたが、
アニメでは、絵のタッチ自体大きく変えて
よりホラー要素の強い演出になっていました。
特に肉食の待合室に放置された場面の臨場感は
大きく上がっていました。
このシーン、原作も原作で、部屋に草食の子供が
来たのを当たり前に食べようとしている日常感も
逆に怖かったですけど、良い演出でした。
それからレゴシがハルちゃんの誘拐を知って、
ルイと殴り合うところまでの流れは大きく変わって
いました。
原作は、特に今まで登場しなかったキャラが、
落ちてる靴を見ただけでハルちゃんと特定。
市長に隠蔽される流れを、何故か木の上にいた
レゴシが聞いて、何故か市役所へ向かった所で、
市長室に来ていたルイと遭遇する流れでした。
アニメでは、レゴシは靴を見つけた生徒たちの
会話を聞いて、同じ公園内のテントの中にいた
ルイと遭遇するという風に、より現実的な流れに
なるように改変されていました。
この改変はちゃんと制作陣が原作をよく理解した
上でより自然になるように手を加えたところだと
思うので原作ファンとして好感の持てる変え方です。
報告をした生徒たちを、過去にハルちゃんと寝た
ことのある描写もあった男子たちに変えて、
何故においでわかったか聞かれて戸惑う3人
という小ボケを追加したのも巧すぎます。
何故木の上にいた!?
そして前回予想していた通り、やっぱりボスと
ハルちゃんのシーンはだいぶマイルドになって
いました。
原作では全裸にさせたあと、股を開かせて
凝視するという異常なシーンになっていました
が、アニメはそこまではやらずに、逆に風呂を
用意して入らせようとする、また別方向の
変態感は増しました。
今後の展望
次は37~40話。いよいよこの章で
1番盛り上がるところに突入します。
ルイとゴウヒンが最高にカッコいい
ところなのでめちゃめちゃ楽しみです。
ハルちゃんのことも少し掘り下げられる
はずなので、彼女への評価も少し変わる
かなと期待もしています。
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