[おすすめ漫画] 令和発のまっすぐな王道バトル漫画「遠藤浩輝/愚者の星 1巻 」作品紹介と感想

作品・作者に関して

タイトル:愚者の星

掲載雑誌:月刊アフタヌーン

作者:遠藤浩輝

代表作→EDEN 〜It's an Endless World!〜

オールラウンダー廻

あらすじ

先住民(スラース人)と地球人(アーシアン)が

暮らす星「スラース」で両民族の血を引く

少年・シンタは驚異の力を秘めた

『継承体(レガリア)』をめぐる争いに

巻き込まれた。復讐の白兵戦が始まる――!

 

すでに実績十分な遠藤先生です。

オールラウンダー廻では格闘技を、

EDENでは近未来SFを舞台とした作品を

描いてきていますが、今作はEDENの

ようにSF作品で、今作の場合はより

バトルに主眼がおかれています。

 

そういう意味では舞台はEDEN、

バトルはオールラウンダー廻の特性を

活かしたものになっているとも

言えます。

 

おすすめポイント

作品のおすすめポイントは3つ

・王道バトル漫画のポテンシャル
・バトルが熱い!
・明かされていくスラース人と主人公の謎

 

王道バトル漫画のポテンシャル

 

 

まず、この作品の重要な要素が2つ、

「スラース人」と「継承体(レガリア)」

なのですが、主人公シンタは、地球人と

スラース人のハーフです。

 

経緯の詳細は不明ですが、現在の星では

地球人が大半を占め、スラース人は少数で

迫害を受けているようなのです。

 

それ故に入れられた地球人の学校では

イジメに遭い、その後の学校でも孤立気味

という不幸な境遇を持っています。

性格も、家族以外には心を開いておらず、

口数が少ないですが、戦闘になると躊躇

することなく前に出ていく勇気を持っている

青年です。

 

 

そして継承体(レガリア)。これは通常は

小刀などの形をしていますが、感情の高ぶり

など条件が揃うと変形し、強力な武器や外殻に

なります。

 

例えると、BLEACHにおける"斬魄刀"

ワールドトリガーにおける"トリガー"

相当するものですね。

 

 

バトルシーンが熱い!

 

 

レガリアは、それぞれで形状が違い戦い方も違います。

そしてその違いを使って、基本は3人1組で戦いを

行います。さっきも名前を挙げたワールドトリガーは

それまでバトル漫画でずっと主流だった、1VS1では

なく、完全にチームバトルをしていましたが、この作品も

チーム戦を基本としていくようです。

 

そして個々に焦点を当てても、個性が乗った武器や

戦い方という王道要素も勿論ですが、

 

レガリアで特殊化した体は、ナノマシンによって

その時に適したアーマーを装着して戦えるという

ヒーロー漫画が好きならよだれが垂れるような

展開もあり、少年心をくすぐります。

 

 

明かされていくスラース人と主人公の謎

 

 

 

これも大事な謎要素です。

なんとなく推測は立てられますが、

スラース人が地球人に虐げられてる理由や

シンタの親が有名な人物らしい描写は出て

きますが、実際どういう人物なのかはまだ

明らかになっていません。

こういう部分が少しずつ明らかになっていく

のも王道バトル漫画らしい要素ですよね。

 

 

1巻感想・まとめ

 

純粋に熱くなれそうな漫画です。

1巻は基本的にプロローグなため、

シンタは1人で動くことが多いですが

終わり方的にも今後はチームバトルが

中心になると思います。

最近は王道バトルの聖地、週ジャンですら

変化球が多めになってきているご時世なので

こういった作品は逆に新鮮です。

 

対立構造も、惑星連合VS独立派と、ガンダムの

ように広げられそうな構図になっているので、

今後の情勢を含めたシンタの動きが楽しみです。

 

ハーフである彼だからこそ今後間で苦しむという

展開も予想出来るし、面白くなっていく要素が

非常に多いので期待が高いです。

 

原点にかえって王道バトルを楽しみたい人には

ぴったりな作品です。

 

2019年より月刊少年マガジンにて連載。

 

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ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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