[ネタバレあり] ガロ編だからこそ描けた羽喰の正体が凄い「ミステリと言う勿れ 6巻」感想

人間臭い整

今回は序盤の1エピソードが整編で

それ以外は全てガロ編でした。

 

ガロ編が全編シリアスだった分、

整は今回いつにも増してコメディ

要素が強かったですね。

ライカとの初詣デートに天パったり

なんか1人でハイテンションで

塩ラーメン宣伝したり可愛い生き物

でした。

 

焼肉屋でのシーン、相変わらず

すらすらと本暗号を駆使するライカの

傍から見た奇妙さと、すぐにその本が

出てくる整のコンビネーションの

素晴らしさを見ることができました。

しかし、それを見て自分も暗号をぶち

込んでくる焼肉屋の娘もとんでもない

大物ですね。

ゴーヤトーフとかフヤフヤとか頭の

回転凄すぎます。突発的に殺して

しまったコナンの犯人が時々見せる

とんでもないアリバイトリック並に

才能あります。

 

それにしても、店を出る時点でもう

事件を解決させていたのは予想外。

このコンビは強いです。

 

 

ガロ編

ガロ編は1つの短編としては

今までベストなエピソードだった

と思います。

何気にバス編から話が続いていた

ことも凄いですし、犯人の羽喰十斗と

その父と母の人物像、シナリオに

至るまで上質なミステリー小説の

ようでした。

ここだけ切り取ってちょっと膨ら

ませても1つの映画に出来るレベル

ですね。

 

twitterの方の感想にも書きましたが、

十斗って、幼い時から親が連続殺人犯

であることも知ってるし、母親が父に

殺されたがってることも知ってる異常な

環境で育ってます。

でも、普通に働いて暮らしているし、

父親に対しての感情自体は普通の子供と

変わりません。

 

こういうシリアルキラーなキャラって、

普通の漫画だと近寄りがたい雰囲気で

暴力的だったりサディストに描かれがち

ですが、ガロとの会話は内容はともかく

普通のテンションで普通の人間のように

コミュニケーション取れてるんですよね。

 

なんというか表現しづらいですけど、

この異常な日常性が描ける漫画って

少ないので、余計今回のエピソードは

しびれました。

そしてそんな異常な世界観の中でも

ガロが姉に彼氏がいて幸せな時があった

ことを知った時の涙のように綺麗な

ものも描かれる。

 

まだ愛珠のカウンセラーという諸悪の

根源と思われる重要人物が出てきて

いないのでそこは今後出てくると

思いますが、今回は今回で1つの完成

された素晴らしいエピソードで

法に逆らって闇で生きてるガロ達が

主役だったからこそでした。

 

その他

おまけページにもあった、漂流郵便局、

調べてみたら、中田局長もすぐ出てきて

色々知ることが出来ました。

いつか実際に行ってみたいですね。

 

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りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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