[おすすめ漫画] データで勝つ!日本高校野球版”マネーボール” 3つのおすすめポイント「西餅 / 僕はまだ野球を知らない 1巻」作品紹介と感想

作品・作者に関して

タイトル:僕はまだ野球を知らない (2017- )

掲載雑誌:モーニング・ツー

作者:西餅

代表作→犬神もっこす (2012-2013)

   →ハルロック (2014-2015)

あらすじ

高校野球の監督をするのが夢だった物理教師・宇佐智己(うさともき)は、念願叶って浅草橋工業高校野球部監督に就任。チームを勝利に導くために、野球の統計学を提案する。根性でも気合でもない、データに基づいた「効率の良い努力」とは何か? 新生野球部、始動!!

西餅先生は、もともと専業主婦をして

いたところから、漫画経験ゼロの

スタートで、今作は連載3作目です。

 

本作は西餅先生初のスポーツ漫画で、

通常の青春ものとは大きく違う点が

あり、主人公は部の先生です。

5巻でいったん連載完結していますが、

この記事を書いている時点で先生は

続きを執筆中です。

 

おすすめポイント

・主人公は監督
・セイバーメトリクス
・新時代の指導法

主人公は監督

主人公の宇佐智己は、前監督から

引き継いで弱小校の監督になるので

すが、彼は野球選手としての実績も

指導者の実績もありません。

選手を引っ張るリーダーシップも

ありません。

 

しかし彼には1つだけ武器があり

ます。

 

 

セイバーメトリクス

宇佐監督の武器はセイバーメトリクス

野球好きや映画のマネーボール見た人

なら知ってる人多い言葉ですが、

要するにあらゆる野球のデータを

客観的に分析して、戦略や評価に

活用する”分析方法”です。

つまり現行の究極のデータ野球です。

高校野球の弱小チームでこれを

実践しているところはありません。

そんな高校野球界に革命を起こそう

とするのが本作の目指すところです。

 

 

新時代の指導法

そんなデータを使って、宇佐が

行う指導はいたってシンプルで、

生徒1人1人に合った方法を

丁寧に丁寧に教えていくだけ。

クセを無理やり修正する事も

なく、むしろそれの活かし方を

分析したり、どういう相手に

有効なのかを更にデータ増やし

やり、とにかく献身的に動き

まわります。

それが最初は、根性論な年代の

指導者に煙たがられたり、馬鹿に

されたりするのですが、データは

積み上げられば更に武器になって

いくので、結果はもちろん、

生徒たちの心もついてくる指導

なのです。

 

 

 

1巻感想・まとめ

個人的にはこれこそ新時代の

野球漫画だと思ってます。

 

用いるセイバーメトリクスこそ

部活スポーツでは馴染みの薄い

方法なのかもしれませんが、

彼の教え方は、とにかく生徒と

向き合ってモチベーションと

長所を伸ばしていくのです。

失敗をしてもそれを責めたりは

しません。

 

そして何より良いのは、宇佐

監督が誰よりも野球が好きで

それ故にたどり着いた方法だ

と分かるところです。

これが出来れば体罰なんて

絶対する必要まったく無いし

そういう時代ですから、

見習うべき要素が詰まって

いると思います。

 

 

高校野球の監督をするのが夢だった物理教師・宇佐智己(うさともき)は、念願叶って浅草橋工業高校野球部監督に就任。チームを勝利に導くために、野球の統計学を提案する。根性でも気合でもない、データに基づいた「効率の良い努力」とは何か? 新生野球部、始動!!

 

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りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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