[ネタバレあり] 陰キャJKがゾンビ世界で必死にサバイバル「JK無双 終わる世界の救い方 1巻」感想

ゾンビサバイバル

タイトルだけ見たら、異世界チート系の

無双作品に思えますが、今のところは少し

違いますね。

確かにレベル等のRPG要素もありますし、

主人公(名前が登場しない)は一般の人より

強いです。ですが、最初のゾンビ戦もその

後の救出戦でもかなりピンチになりますし、

そもそも性格がチートとかそっち向きでは

無いので、強すぎてつまらなくなるという

要素は全くないです。

むしろ他の作品よりも、心理描写や表情の

描き方が上手いです。

最初の戦闘のときとか、1巻最後の、ゾンビに

噛まれた自衛隊員とのシーンは、行動の描写に

ためらいは無いのに、JKの複雑な感情がうまく

表現されていてよかったです。

 

 

この作品、少なくとも1巻は基本的には

ゾンビサバイバルです。

1話から空飛ぶドラゴンが出てきたり、RPG

ファンタジー要素もありそうですが、最初は

ゾンビ相手に籠城したり、生き残りを救出

したりと、ゾンビサバイバルの王道的な話の

進み方をしていきます。

 

しかしそれでは数あるゾンビ作品に埋もれる

だけなのですが、この作品は主人公のキャラが

それらとは違います。

 

 

陰キャ特有の目線が面白い

主人公の女の子は、引きこもり陰キャで

基本的に常に考え方が後ろ向き気味です。

 

戦う時も、しかたなくといった感じで、

消極的な分、意外と冷静に起きること

起きることを見ているため、感情に任せ

たような行動がなく、読んでいて心地

良いです。

 

それから基本的にみんなの行動を一歩

引いた位置で見てるのも面白いところ

です。こういうサバイバルものって

主人公含めてみんなでパニックになって

変な方向に進んだりしますが、JK無双

ではそれが無い安心感があります。

 

それでいて、前述もした自衛隊員との

シーンみたいな大事なシーンでは感情が

こもった展開も出てきたりするのでその

ギャップが良いアクセントになっていて

面白いです。

 

 

今後

今は一同学校という拠点に根ざして

活動してますけど、作品の雰囲気的に

常にこのメンバーで戦っていくという

のではなく、主人公はあくまでJK1人に

見えるので、舞台などは変わっていき

そうです。

 

蜘蛛ですが何かみたいに、どんどん多種

多様なスキルが身についていく要素も

あって、それでどう強化されていくのか

も今後の楽しみな要素です。

 

普通に全力でゾンビサバイバルしてる他の

登場人物たちと、主人公の温度差とか

シリアスシーンのギャップとかを上手く

表現出来れば、アニメ化も十分成功できる

作品だと思います。

 

「そんじゃーまー、救ってみましょうかね、世界」ある朝目が覚めると、窓の外がゾンビだらけの終末世界になっていた。襲い掛かってきたゾンビを祖父の遺した日本刀で始末すると、聞こえてきたのは謎の“幻聴”。『おめでとうございます!あなたのレベルが上がりました!』まるでRPGのようなその声に従い、元引きこもりJKがスキルを取得し無双する!「小説家になろう」の人気作、待望のコミカライズ!!

 

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ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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