[ネタバレあり] ツッコミ役がいないと成り立たない系ファンタジー「たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語 5巻」感想

すれ違い

今回からホテルでアルバイト編が

スタートしました。

舞台は学園から少し変わったものの

中身は相変わらずの95%ギャグ

今回は更に磨きがかかっていて、特に

昏睡事件絡みで、ロイド君と館長と

領主様で、全員がすれ違い合う

という高度なすれ違いコントが発生して

おります。

 

普通のファンタジー漫画って、敵のLVが

上がったり、主人公たちが強くなって

厄介なボスと戦うなど、アップデート

されていくものですが、ラスダンは、

実力はそこまで伸びず、伸びていくのは

すれ違いコントのクォリティー

という狂ったファンタジー作品です。

 

そして凄いのはそれを1巻まるまるやって

るにも関わらずすれ違いが終わらないと

いうこと。ずーっとコントが続いている、

ボケがめちゃめちゃ強くないと成り立たな

いことを今回やってのけました。

 

 

ツッコミの重要性

この作品、ボケが圧倒的に多すぎて

収集つかないことが多いのですが、

今回の展開でリホの重要性を痛感する

ことが出来ました。主人公が99%ボケ

なだけでなく、大人も権力者もみんな

ボケなので、ツッコミが出来るリホは

偉大です。

 

そんな彼女が1回ボケにまわった結果、

セレンがツッコミにまわるという貴重な

シーンもありましたけど、何故私が?

ややメタい掛け合いになる始末です。

 

伝わるか分かりませんが、リホは

クロマティ高校の前田という、いつも

貧乏くじ引きながらただ1人のツッコミ

として頑張る報われない男を思い出させ

ます。

今回よく読むと本当に突っ込んでるとこ

リホの割合が半端ないです。

 

ただでさえ濃いボケキャラの数が

おそらく異世界系作品で一番多い舞台

なので、大変ですが頑張ってほしいです。

 

 

まとめ

5巻でも勢いは変わらず、ギャグの

キレも全く衰えていません。

そして今回も私のすごく好きな笑い

だらけで、声に出して笑ってしまう

シーンも多々あってよかったです。

 

女性陣のお色気ではなく、ロイド君を

狙う性欲モンスター達のショタ狩り

いう、絵柄に似合わぬ濃い目の下ネタが

連発されましたけど、この要素をすれ

違いコント同様にどんどんエスカレート

させていったら、この漫画はもしかしたら

途中から18禁漫画になるという

ほかであまり見たことのない世界へと

入っていく可能性も無くはないので、

要注意です。

 

一応今回の本筋は事件の犯人探しという

ミステリー系の話だったはずですが、

その犯人が誰だとかどうでもよくなる

ほど笑わせてもらいました。

 

 

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ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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