[ネタバレあり] 最終決戦!無惨が鬼滅隊を嫌う理由がひどすぎる「鬼滅の刃 21巻」感想

 

VS無惨

なんとか黒死牟は倒せたものの代償は

大きく、この戦いで玄弥と無一郎が

死亡。

ずっとヤンデレのヤンしか出てなかった

兄ちゃんも、弟の死の間際では優しかった

お兄ちゃんに戻っていました。

別れて以来、兄の優しい部分を見ることが

無かった玄弥は最後の最後に自分の知ってる

兄に看取られて逝くことが出来たので少し

幸せな部分はあったかもしれません。

 

無一郎も、全てを失った頃とは違い仲間が

出来、炭治郎たちと打ち解け、その仲間達の

ために死んだことに後悔のない最期でした。

ただ、煉獄以降は出てなかった柱の犠牲が

これでもう二人目になってしまいました。

 

鳴女以外全部の鬼を失った無惨ですが、

珠世の呪縛から脱し、モブ隊員を瞬殺。

ようやく到着した炭治郎達にはこの一言。

 

私に殺されることは

大災に遭ったのと同じだと思え

 

彼の理屈では

大火事とか地震にあって家族が死んでも

誰も災害に復讐をしようなんて思わない

のに、何でお前らしつこいの?

頭おかしいの?

 

なんだそうです。

 

これにはプッツンしてた炭治郎も逆に

冷静になり「お前は存在してはいけない

生き物だ」と言い放ちます。

 

炭治郎って誰にでも、負けた鬼にでさえも

優しさを見せる人ですけど、一貫して

無惨にだけは、地獄の果てまで追いかける

などの強い言葉を使うのが凄くいいです。

 

炭治郎と義勇だけでは当然、無惨を抑える

ことは出来ず、少しずつ合流してきた柱

たちと合わせての総力戦が幕を開けます。

 

 

総力戦

鬼舞辻無惨VS鬼殺隊

もうここからは黒死牟戦を遥かに

超える死力を尽くした戦いです。

 

柱たちと炭治郎を中心にした

戦闘が展開していくわけですが、

ここで凄いのは、実力で遥かに劣る

一般隊員たちが自ら肉壁となって

柱たちを守りながらの戦いになって

いるところです。

 

前回の無一郎もそうですし、今回も

ですが、とにかく鬼殺隊の人間は、

自分の命よりも戦いへの貢献を優先

することが徹底されており、それは

階級に関係ありません。

 

彼らが、柱がいなければとうの昔に

死んでいた、臆せず立ち向かえ

お互いを鼓舞しながら散っていく

姿にはだいぶ揺さぶられました。

 

最終決戦の最中でも、弱い隊員たちを

ただやられ役にせず、こういう姿を

ちゃんと描いているのはこの作品の

素晴らしいところです。

 

おそらく伊之助たちも加わってくると

思うので、ラストまでの22、23巻は、

本当に本当の全てを出し尽くした

総力戦になりそうです。

 

天元が完全に引退してしまってますが、

なんらかの形で戦闘に関わることが

無いか、少しだけ期待してます。

 

 

縁壱の過去

無惨の血によって重症の

炭治郎は先祖の記憶を追体験し、

その中で縁壱の過去を知ります。

 

これまでは、黒死牟の回想の中で

黒死牟の目線でしか語られなかった

縁壱。

彼の視点だとまた違う物語があり

ました。

というか黒死牟目線だと、ただの

ネバーエンド嫉妬物語だったので、

こっちの目線の方が見応えがありま

したね。

妻のうたの存在や、竈門家との関わり

などありましたが、その中でも2つ。

・兄への想い

兄との関わりはすでに大半を黒死牟

回想でされたためか、ちょっとしか

触れませんでしたが、鬼狩りに参加

「してくれた」という表現に変わらぬ

尊敬の念を感じました。

出来れば最期の最期にに黒死牟と再会し、

寿命で死ぬ時何を思い、考えていたかは

知りたかったですね。

 

・VS無惨

まさかの無傷での圧勝です。間違いなく

作中最強の男です。

年老いても、黒死牟の心を折る戦いを

魅せていたので、多分作中で唯一無敗の

人物です。

 

そして、初めて彼が炭治郎の頭の中に

登場した時は、竈門家自体が彼や黒死牟と

血の繋がりがあるのかと思っていましたが、

今回でハッキリと関係性が分かりました。

 

それを考えると日の呼吸を伝承し続けた

竈門家って実は物凄く優秀で才能に溢れて

ますよね。

 

縁壱VS無惨を知ったことで、炭治郎も

十三番目の日の呼吸の型に目覚めそう

ですし、次巻は本格的な反撃スタートの

狼煙を見ることができそうです。

 

上弦の壱との激闘、決着の刻!! 死力を尽くした戦いの末に、辛くも勝利した鬼殺隊だが、その代償はあまりにも大きかった…。さらに無限城の奥底で、鬼の始祖・鬼舞辻無惨が動き出す…! その時、炭治郎は──!?

 

←20巻感想へ 22巻感想へ→

 

コメント

ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

りかるどをフォローする