表紙の三春が普通に怖い2巻、ポイントは
①福利厚生充実!も衝撃の取得システム
②まさかのメインキャラだった男の再登場と鉄平君にも暗い過去
③ギャグほぼゼロ、後半のシリアス展開
①では、1巻でブラックサンタへの順応と、赤いサンタの可能性を見せた主人公・三春に対し
ほとばしるほど開き直ったクズっぷりを見せる上司。
そんな上司の黒さに呆れ、嫌になってきているところで、
この会社では調理師免許などの資格も取得できる、しかも運転免許も施設内で取れるという
事実を知ると
手のひらグルングルンの三春。中村作品の主人公達は感情の上下が凄いです。
特に落ち込んでるところから上がるスピードが凄まじくてGOODです。
早速運転免許を取ろうとする三春でしたが、ここで衝撃の事実が。
車ではなく、ソリですらなく「トナカイ」の免許でした。
車じゃなくてソリかよ!て展開を予想してたのに斜め上にいかれました。
ここで現行のトナカイ職の方たちの存在、なれるのは9人しかなれないことから「伝説の9
人」として語られるのですが、
ここで名前が出て来る9人は実際のサンタの詩に出てくるトナカイ達の名前なんですよね。
最後に出るルドルフは、「真っ赤なお鼻の~トナカイさんは~」で有名な曲ののトナカイ
です。
それにしても、雰囲気的に使徒や大天使のように美男美女の集まりなにおいがプンプン
しますね(笑)今後出てくるであろう9人に期待です。
②はそのまんまですが、序盤に主人公との対比として出ただけかと思っていた
かいざー君が
まさかの再登場!これは意外でした。
しかも結構重要なポジションとして三春達をかき回す役としてこれからも
登場回数は多そうです。
それから鉄平くんにも暗い過去を思わせる描写とやり取りが出てきます。
志乃さんも強烈な過去でしたが、彼はそれ以上のギャップがありそうです。
③は、2巻にして主人公・三春の過去に踏み込んでいくところですが、何故忘れていたのか
分からないくらいとんでもない事が起きまくっています。
何故忘れていたのか、ブラックサンタの口ぶりからもサンタの袋に消されてる可能性もありそ
う。この辺りから巻の最後まで、ほぼギャグなしで進んでいきますが、
その中での数少ないギャグシーン(?)のおばあちゃんと三春の御飯に関してのやり取りが
面白いです。はんぺんに対する謎の執着心が凄い。
最後に、シリアスなまま終わりましたが、赤いサンタとあの人物の関係や、そもそも何故
今は完全にいない状態なのか、事故のあとに何があったのか、謎が良い感じに深まって
次に繋がる終わり方でした。おそらく赤いサンタを目指していくことにはなっていくの
でしょうが、すんなり進まないだろうし今後の展開が面白そうです。
ギャグとシリアスのバランスが今後どうなっていくか、今後につながる見どころが非常に多い
2巻でした。
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