前巻に続き、稲荷崎との試合が続きます。
この巻のポイントは
①日向を中心とした駆け引き
②外野の攻防、小ネタが良い味出してる
③山口嶋田の師弟愛が熱い
①は、日向と影山の代名詞ともいえる
「変人速攻」をめぐっての攻防が
29巻の中心になっているのですが、
この辺りは盛り上がりますね。何せ
相手は準優勝経験校、簡単には速攻
決めさせてもらえません。
さらにはコピーまでされてしまう苦境。
その中で、練習で変人速攻と対峙して
きてるあの男が防いで、さらに自分で
決めるシーンはめちゃめちゃ格好いい!
ですが、決めた直後にガッツポーズもなく、
影山との面白い1コマを挟んでからの
それを縁下に的確な分析をされる始末(笑)
あと、双子の宮は以心伝心的な面は出てきますが、
極端に双子要素を前に出さない
ところは良いですね。スカイラブハリケーンとか
撃ってこなさそうなので安心しました。
②は、ハイキューでは珍しいことではない
ですが、応援席やベンチで色んなドラマが
起きることが多い中で、まずは前巻の最後に
ようやく登場した田中姉(とその配下)による
和太鼓応援!
実際に福島県の相馬高校太鼓部を取材
しただけあって、迫力が凄いです。
上のはそのうちの1コマですが、もっと
何ページにも渡って描かれてる熱の入れよう。
アニメだとどれだけの熱量で再現されるか
とても楽しみです。
次に応援席で試合を見てるモブ達が、影山やら
日向やら澤村らのプレーを褒める一方で、田中
に関しては「元気枠じゃね?」と茶化してる
シーンが出ますが、
叶歌ちゃんの視線!!
こわっ!
30巻で前の2人が席からいなく
なってたら察してください。
あともうひとつ、258話の扉絵があるんですが
なんだこれ
抽象的な構図なのはわかりますが、
ここだけ切り取って想像した時
帽子を捨ててリコーダーを構える日向と、
無駄にかっこいい名刺の持ち方の宮の間で
どういうバトルが始まるのかを考えると
じわじわ笑えてくる、迷扉絵といえます。
③は、読んでの通りですが
少ない出場時間で、最高の撮れ高を提供して
くれる、山口の活躍シーンがこの巻にも
あります。
この巻ではプレー自体よりもその前の段階が
注目ポイントで、心を落ち着かせ、集中する
ために前回の試合では嶋田先輩に「視線を
落ち着かせる場所を決めろ」と指示され、
この試合でも実行しようとするのですが、
その場所に遮蔽物が!
これに唯一気づいた嶋田先輩が対処に
向かうのですが
このあとの、必死の形相で汗だくになり
ながら山口にアシストをする先輩の
見開きのコマがめちゃくちゃ良いです!
この一連の流れ、何が起きたのかは
この2人しか分かっていません。
ですが、その師弟2人の中で一つのドラマが
生まれ完結してるのが最高に格好良かったです。
前巻の感想で描いたとおり、次の30巻か
あるいは31巻まで試合は続きそうです。
間接的に、叶歌を殺意の波動に目覚め
させてしまった田中の活躍はこの試合の
中で飛び出すのか、エースなのに澤村
以上に、いぶし銀みたいな活躍しか
させてもらってない東峰はもっと日が
当たるのか、注目していきたいです。
最後に、人物紹介の中の
これは古舘先生のホンネでは?笑
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