[おすすめドラ] 1話にしてこの濃さ。ドラえもん名エピソード その1「未来の国からはるばると」

色々な漫画を紹介していくにあたって、

どうしても外せないのが

この漫画

ドラえもん (1) (てんとう虫コミックス)

ドラえもんです。

アニメでは新ドラに変わっても

変わらずの大人気で、その時代に

合わせて少しずつ形を変えている

この作品ですが、私が特に好きなのが

初期ドラ。20巻くらいまでですかね。

ギャグ色、コミカル色が特に強く、

ドラえもんの迷言の多く

 

「やろう、ぶっころしてやる」

「きみはじつにばかだな」

「ことしは、計画的になまけていたんだ。」

 

などは、この時代から生まれています。

セリフ自体は独り歩きして有名だったり

しますが、意外とこのあたりの原作を

読んでいる人って多くない気がします。

今でも十分通用する面白さなので、

そんな時代の中から色んなエピソードを

紹介していきたいと思います。

 

 

初回はやっぱり第1話。

のび太が自分の部屋でのんびりしてる

場面からスタートしますが、

 

 

幸せそうです。

 

初期ののび太って凄くのんびりしてて、

楽天的なんですよね。

中期以降は、ドラえもんの道具に

慣れてきたせいか、悪知恵を

働かせるためか、結構頭の回転が

早くなっててイメージ変わります。

 

こんなのび太のもとに

 

 

いきなりなんか来ます。記念すべき

ドラえもんの初登場シーン。

 

からの・・・

 

この暴言

 

いきなり机の引き出しから出てきて

これですよ。初対面で。

しかもこの表情で。

素直に話を聞いた上で嫌悪感を示してる

のび太ものび太です。

1話の3ページ目からもうこの調子です。

 

この直後、ドラえもんはのび太の

餅を無断で食って退散します。

 

何しに来たんだ?

 

のび太が現実逃避してると、

直後にセワシが登場しますが、

このシーン、よくみてください。

 

注目すべきはセワシのセリフではなく、

全8コマののび太。

 

 

 

 

のび太完全フリーズ

 

実に8コマに渡って全く同じ表情・角度の

ままのび太の機能が停止しています。

現実に片方がペラペラ喋ってるのに、

この顔で硬直してるシーンを想像したら

どれだけ面白いことになってるか

お分かりいただけると思います。

 

まぁ突拍子もないところから何だか

分からん奴らが表れた上に

2人して自分に罵声を浴びせるのだから

無理もありませんが。

 

これは初期ドラえもんの魅力の一つでもあり、

普通は話している人

アクションしている人に目がいきがち

なんですが、このとき聞いてる側が絶妙な

表情やリアクションをしていることが

初期ドラには結構多いです。

 

例えば16巻の宇宙ターザン回では、

 

 

 

ドラえもんのこの表情です。

 

関心とかの次元を超えて

無の境地です。

 

寝たふりをしようという意思すらない。

すべてを受け入れ、そして受け流す。

こういった面白さの一片が1話から出ています。

 

 

次にセワシとドラえもんが、未来ののび太に

ついて語り始めます。

「ジャイ子」と結婚しているという事実を伝え、

それに納得しない

のび太に証拠としてアルバムを見せるのですが、

 

 

・・あれ?

結構幸せそうじゃん。

 

セワシは不幸なことのように

のび太に紹介していきますが、

 

普通に子沢山だし、これはこれで

良さそうな気もしますが、このあと

この選択によって、のび太は莫大な借金を抱え、

それがセワシ達の代にまで

影響を与えてしまっているとのこと。

 

 

未来の話で現在の自分には関係ない

ようなことなのに、泣きながら子孫に

謝罪をするのび太の優しさに

ホロリとさせられます。多分

 

この優しさが、後の超名作

「のび太の結婚前夜」のしずちゃんパパの

名言につながるかと思うと。いや本当に

この辺りの本質の変わらなさも良いですね。

 

初期は結構暴力的でイケイケなしずちゃんも

1話では、首吊り状態ののび太を

気遣ってたりしますし。

 

話は戻って、未来にまで悪影響が出た

のび太を変えるために2人は来たと

話しますが当然、のび太は

 

「過去が変わったら、

君たちも消えてしまうんじゃ?」

 

という疑問を持ちます。

当然そうなりますよね。

 

それに対してのセワシのアンサーがこれです。

 

 

え?

 

どうやらのび太が何しようが、

誰と結婚しようが、セワシは生まれるようです。

 

のび太の息子のノビスケは一人っ子のはずなので、

 

 

写真に写ってた他の5人がどこに消えたのか

とか考えてはいけません。

まぁセワシは何代も後の子孫ですし。

 

 

といったところで、冒頭の扉絵の道具が

登場してオチが付いて1話は終わります。

 

1巻はこれ以外にも、クラスメイトが自殺を

図ったり、ドラえもんが本物の矢で射抜かれたり、

全裸ののび太をしずちゃんが笑顔で追いかけたり

ドラのびが熱湯で凍死したり、過激なエピソード

が満載です。初期ドラでもかなりのクォリティーです。

 

1話だったので、やたら説明だらけに

なりましたが、次回以降を書く時は

もっと簡潔に内容を伝えていきたいと思います。

 

その2へ→

 

ドラえもん感想一覧

コメント

ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

りかるどをフォローする