月刊アフタヌーンにて連載中の「イサック」は、原作が「勇午」などの真刈信二氏。
作画は「死がふたりを分かつまで」でも作画を担当したDOUBLE-S氏です。
舞台は中世ヨーロッパ、神聖ローマ帝国の時代のドイツから始まります。
日本でいえば、戦国~江戸初期の時代なので、サムライの時代ですね。
基本的にはファンタジーなどではなく、実際の世界を舞台にした作品です。
まず、主人公はイサックという日本人です。
実在する人物ではなく、当時の記録として侍が傭兵としてヨーロッパの戦に参加していたことから
とったキャラクターです。
イサックという名前も正確には本名ではなく、ここでの呼ばれ方。
ある具体的な目的を持って日本からヨーロッパに来ており、
傭兵として各地での戦闘に参加しています。
1話での立ち回りから見ても刀での戦闘にも慣れており、軍略などの素養あり。
性格は寡黙で、忠義を尽くす精神など、典型的な武士のような男です。
次にゼッタ。
鍛冶職人の孫で一般市民、2人の兵士に襲われていたところをイザックに助けられます。
天候や風向きを予知、読むことができるというナミみたいな能力を持っているため、
イサックのサポート役として意外な活躍をしていきます。
最後にハインリヒ
オラニエ公の紹介によりイサックが従軍することになった軍の実質的な指揮官。
部下からの信頼は厚く、本人も部下思いで勇ましい名君タイプです。
なんといっても、主人公が狙撃手であることです。戦国時代は勿論、それ以外の戦ものの主人公は大抵
刀を持って敵の中に飛び込んでいくものがほとんどです。
イサックは所謂「火縄銃」と鬼のようなコントロールを駆使して圧倒的に不利な状況を覆していきます。
戦場の描写も、1話からキングダムの函谷間の戦いのような迫力ある攻城戦が展開される中での
主人公の狙撃描写はかなり盛り上がります。
ヨーロッパの中世時代を舞台にした漫画、戦国時代を舞台にした漫画はそれぞれ多いですが、
融合している漫画は多くないです。そういった意味でどちらかが苦手という人も、
すんなり入ってくるのではないかと思います。
2巻にして早くも、イサックがヨーロッパに来た目的に近づくシーンも出てきており
ここからどう展開していくか、今のところ読めないのでさらに楽しみです。