[ネタバレあり] ビースターからギャングスターに「BEASTARS ビースターズ 6巻」あらすじと感想

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 ドロドロバトル勃発

罪の告白を聞いたハルちゃんは、実は

そんな気がしていたと伝え「抱くか、食べるかどっちか

して」と、人間なら「両方同じ意味だろ」という、

肉食獣にしか通じない二択を迫ります。

ここで童貞と経験者特有のやり取りのあと、

いよいよというところで、ハルちゃんが

被捕食者ならではの、本能で食べられに

いきそうになってしまいストップ。

我に返ったレゴシは賢者タイムに入り、

結局何もせず就寝。

 

2人は無事に帰宅したものの、待っていたのは

ドロドロ展開の幕開け。

レゴシに片思い中のジュノが、

直接ハルちゃんに会い、宣戦布告。

しかし当のレゴシ本人は、そんな状況をよく分かってない。

隕石祭で、大衆を前にしてジュノは、

自分たち肉食と草食の関係改善

にかけて、ドラマチックな告白を試みますが、

1ミリも伝わらず。返事もせず、

会場から去っていたハルちゃんをおいかけたレゴシは、

 

「俺はハルちゃんを絶対食べない、だって」

「君のことが好きだからだよ」

と初めてハッキリと告白。

 

続けて「俺もっとつよくなる」というレゴシの言葉に

ハルちゃんは「待ってる」の一言。

確実に距離は縮まったものの、まだ全てを

受け止めてないといった印象。

 

 

 ルイ先輩の帰還

受け止められてない原因の1つでもあった、ルイの失踪。

2ヶ月たった後、すました顔でレゴシの前に現れます。

再会を喜ぶレゴシと部員をよそに、ルイは退部届を提出。

学園も退学する意向とのこと。

ますます理解不能に陥るみんなを置き去りにして、

ルイが入っていったのは、シシ組の送迎車。

彼はシシ組のボスになってしまっていました。

部下たちに囲まれたあと、ボスに不満を持つ

シシ組幹部たちによって次期ボスに担ぎ上げられたルイ。

最初は自殺をしようとしますが失敗し

組に入るか、殺されるかの二択を迫られ(二択多いですね)

思い通りにさせられる人生のまま、終わることを拒んだルイは、

裏社会側のボスになる道を選んでいたのでした。

 

「このルイには夢がある!」とか

言い出さなければいいのですが。

 

 

 

 まとめ

前巻の終わり方から、ルイはもっと能動的に、

向こう側の世界に入っていったものかと

思っていたので、なんだかやるせない気持ちになりました。

自分の生死を、他者に弄ばれる立場にいた幼少期から、

チャンスを掴んでビースターに近いところまで

上り詰めたのに、ボスになったとはいえ、また不自由な選択で

裏世界に逆戻り。

 

まだ学園側は誰もこの事実を知らないので、

今後知られればハルちゃんは、また

揺れ動くでしょうし、更なるドロドロが待っていそうです。

そもそもルイは、ハルちゃんのために逆戻りしたわけですし。

 

一方出てきた頃は、ただ可愛らしかったジュノも、

ルイとの会話で本性さらけ出してからは、

積極性がノンストップ状態。最終的には

諦めたのかな?といった終わり方をしましたが

どっちなのでしょうか。ビースター争いには

そのまま関わりそうなので、レゴシとの

絡みはまだまだ多そうですが・・。

息が詰まる巻でしたが、ティータイムとして、

親友ジャックとレゴシの出会いが描かれて

いますが、これはとても良かったです。

祖である「オオカミ」と、品種改良された「犬」の

関係性。

 

この漫画の凄いところは、ドロドロした部分も含めた、

思春期の人間的な要素の中に、違和感

なく動物の習性や関係の要素が合わさっているところなので、

今回のジャック回想のような

サブストーリーも本編並に楽しめます。

次巻では、いきなりビースターが決まるのかって

言うような状況で、「全生物集結評議会」なるものが

始まるようですが、どういった流れになっていくのか

更に盛り上がっていきそうです。

 

肉食獣と草食獣が共存する世界。そこには、希望も恋も不安もいっぱいあるんだ。チェリートン学園の演劇部員レゴシは、狼なのにとっても繊細。そんな彼が多くの動物たちと青春していく動物群像劇!!

 

 

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ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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