[ネタバレあり] “5人目”は厨二病患者?アーサーの色々と悲しい過去「 炎炎ノ消防隊 12巻」あらすじと感想

シンラVSアーサー、アーサーの過去

前巻で「一柱目」にアドラリンク

されて操られてしまったシンラ。

アーサーとの一騎打ちとなって

しまいます。

心に完全に付け入られたシンラは

 

主人公感ゼロになりました。

 

戦いの最中、アーサーは自分の過去を、

急に語りだします。

両親が経営していたレストランが

食中毒×火災のコンボで消失。

それがニュースとして取り上げられる中、

アーサーは、御飯のために父親を部屋に

呼びに行きます。父親はただ寝ているのか

凹んでいるのか、

帽子を顔に被せて布団に腰掛けています。

 

「おい最後の晩餐だぞ」

「家計は火の車が灰になったらしいな」

 

アーサー本人は自覚ないのでしょうが、

全てを失った父親への、

強烈な皮肉の連打を浴びせます。

でもさすがに慣れている様子の父親は、

父親の帽子の中を覗き込むアーサーに

「父さんは、この帽子の中に宇宙を

見ていたんだよ」

と、適当なことを言います。

アーサーも被ってみると

「父上の城が見える!」

と更に雲行きの怪しい方向へ。

全力で乗っかった両親は、

「さぁ舞踏会のはじまりだ」

と、ごはんと小魚だけの食事を前に、

親子3人による現実逃避パーティーが

始まります。

そして、目を覚ましたアーサーが

目にしたのは

 

王位継承の知らせでした。

 

そんな、ある意味いちばん過酷な過去を

背負っていたアーサーですが、

その日から俺は騎士王になった」

スーパーポジティブなブレイン持ちでした。

決定打に欠く、2人の戦いでしたが

「ヒーロー」へのこだわりを捨てた、

操られシンラは騎士へのこだわりを

持ち続けるアーサーに、一方的に

やられ追い詰められます。

 

「大事な人を守れ!騎士もヒーローも

消防官もそういうもんだ!」

 

アーサーの言葉に、我を取り戻した

シンラは、何とか「一柱目」を

追い出すことに成功。

しかし最後に残した「また新たな柱が

生まれそうだ」の一言が引っかかります。

 

 

新しい力の持ち主、”インカ”登場

場面変わって、1人の少女と2人の

少年が火事場に現れます。

リーダーは「インカ」という子で、

火事が起きそうなところ、火が通る

ところを予知、予見できるという

能力を持っています。

彼女はそれを使って、火災の被害者

から大金を得る代わりに、100%

確実に助けるという悪用にも程が

ある能力の使い方をしていました。

どうやらインカの能力発現は、

2年前の大火災の時のようです。

彼女の力はすでに噂にもなっており、

当然白装束も把握していたようで、

インカの前に突如現れ、連れ去ろう

とします。

 

ここでインカは発火能力を発現。

目の前に両端に「START」と

「GOAL」と書かれた1本の曲がり

くねった線が現れ、それをなぞると

爆破し、白装束の男カロンが

ひるみます。

 

その直後、シンラが現場に到着します。

「すぐに安全な場所にお連れします」

と珍しく消防官らしい事を言う

シンラですが、

「スリルのない日常

なんてごめんだよ」

とまさかの拒否されます。

そのまま白装束、シンラ、どちらをも

拒絶して逃亡するインカ。

が、すぐ捕まり、シンラが助けよう

とするも

 

「私は生きた心地のしない場所で

生きたいんだ!」と再び拒否。

 

2年前の事と能力のせいで、

かなり深刻にこじらせているようです

インカ以外にも各地に白装束と焰ビトが

現れ、さらに鬼の焰ビトまで発生。

消防側の劣勢が続きますが、増援が到着。

反撃開始の様相に、シンラも太刀打ち

できないカロン相手に「悪魔の型」を

試そうというところで終了。

 

 

感想

まずアーサーの過去が悲しすぎます。

あの親子はあれで終わってしまう

のでしょうか。

本人は事の深刻さを把握してない

ようでしたが、このままだとただの

最悪な両親なので、何かもっと

まともな結末が起こって欲しいものです。

 

そしてですが、今回で1~5までが

出揃っているようですが、まだあと

3人未登場。

 

1.今回シンラに取り憑いたやつ

2.ハウメア(白装束)

3.ショウ・クサカベ(弟くん)

4.シンラ・クサカベ

5.※インカ    ※確定ではない。

 

6以降はまだ発現していないって

ことでいいのかは、まだ分かりません。

 

おそらく某NARUTOの柱のように、

全員集めると何か起こるよといった

類ですが、炎炎の場合は、陣営が

バラバラなので展開が読めません。

 

インカも厨二病全開で、今後もの凄く

めんどくさいかき回しをやっていく

ことになりそうで、一通り消防隊が

出尽くしたところで、今回の新展開

では、まだまだ落ち着けません。

次巻では、シンラとカロンとの決着が

つきそうですが、その先に

どういった発見があるか、

期待したいです。

 

13巻感想へ→

 

全人類は怯えていた──。何の変哲もない人が突如燃え出し、炎の怪物“焔ビト”となって、破壊の限りを尽くす“人体発火現象”。炎の恐怖に立ち向かう特殊消防隊は、現象の謎を解明し、人類を救うことが使命! とある理由から“悪魔”と呼ばれる、新入隊員の少年・シンラは、“ヒーロー”を目指し、仲間たちと共に、“焔ビト”との戦いの日々に身を投じる!! 燃え上がるバトル・ファンタジー、始動!!

 

 

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りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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