過去編、壮絶すぎる結末
前巻で、羽座川の驚きの真の姿を
目の当たりにした下平。
それでも親友としての立場を崩すこと
無く接しようとします。
しかし何とかしてあげたいという思いで、
彼にノートをあげようとしても
当然受け取ってくれません。そこで
下平は考えに考えて、バレーを自分に
教える代わりに、対価を渡すという対等な
交換の形でお互い納得します。
それから2人で羽座川の家で練習をする
など、上手くいく日々が続きますが、
ある日、ボールを追うのを途中で諦めた
ことを、羽座川に指摘されたメンバーが
モンペに話したことで、状況は急変。
モンペは羽座川の経済状況をバレークラブ
皆の前で暴露し、さらに羽座川と下平の
やり取りを、羽座川による脅迫と断定し追い詰めます。
これをかばおうして、「彼はみんなの
ヒーローじゃない。苦しい状況に耐えている、
助けが必要な子なんだ」と、羽座川に
とって唯一頼れる強い存在でいられる、
バレークラブという環境を奪いかねない
発言をしてしまい、羽座川は思わず下平を殴打。
それをさらに咎められ、外に飛び出した
羽座川を追った下平が、車に轢かれそうになり
羽座川をそれをかばって轢かれてしまいます。
その後、病院にいる羽座川に会おうとしても
祖母が拒絶。
そのまま彼とは一度も会うことなく、
大会を迎えたということでした。
下平の過去を聞いた1年3人は、
後悔する下平に「お前を助けたのは、お前に
感謝してたからだろ」と指摘し、二人とも
生きてバレーを続けてるからいいじゃないか
と話し、みんなで泣きながら決意を新たにします。
しかし、せっかくの名シーンも
びーーーむで
台無しになるのでした。
遂に決勝!豊瀬VS駿天堂
試合開始直前、衝撃の事実。駿天堂の鷲淵が
旧姓・山縣で、先生の息子のようです。
しかも久しぶりに会った息子は開口一番、
「タヒね」
という、たった二文字で2人の関係とか
色んなことが分かる挨拶を
してくれていました。
常に堂々としている山縣先生が、駿天堂の
先生相手には平身低頭して謝るかのような
態度で挨拶をし、相手からも「角がなくなった」と
言われる始末。
たった4ページほどで山縣先生の
精神ゲージは0寸前です。
ですが、試合に入ると一転、他校との練習を
詰んだ成果を見せて、豊瀬が健闘します。
しかし2人の男が立ちはだかります。
サーブ絶好調と波に乗る間白、2連続で
会心のサーブが入りますが、完全に手応えの
あったサーブが羽座川にあっさり返され、
いきなり心が折れかけます。
さらに久場も、鷲淵の本日2回目の
「死ね」を前にして恐怖のあまりミス。
暗雲立ち込める中で19巻が終了です。
感想
単行本の追記?で間白達が言ってたように、
想像を遥かに超える羽座川下平2人の過去に
驚きました。もうちょっと話が好転するも、
離れ離れになった後で、羽座川が変わってしまう
展開なのかと思っていたら、下平を
助けて事故って記憶喪失。かなり重い過去編でした。
下平が、気持ちを上手く形にできないもどかしさと、
羽座川の葛藤は見ていて悲しいものでし
た。何かもっと良い方策がなかったのかと
考えてしまいますが、でもそれを11歳が
思いつくものでもないし、難しい問題です。
おそらく今後試合中に展開されると思いますが、
その後の羽座川がどうなったのか、何故
アタッカーだったのにリベロになっていのか。
色々謎が残っています。
それでも、序盤が好調な分、20巻では
圧倒的大苦戦が予想されます。
限定条件付きで復帰した野々原や、
リベロじゃない金田の登場が楽しみです。
オマケ
ベンチに入れないのが自分だけと知った時の、
1年マネちゃんの顔が
すごく気に入りました(笑)
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