A昇格!
早くもAチームへの昇格・合流を決めた
青井、富樫、黒田、大友。
青井の花との進展を挟みつつ、合流日に。
簡単にAチームのメンバーが登場すると
1人だけ異常に写実的な選手も。
しかもユース選手どころか
ユース監督なんじゃないかという老けっぷり。
最初に始まったのはオシム式パス回し。
これ、マネして昔やったことありますけど、
途中で頭がおかしくなりそうになった
記憶があります(笑)
要するに、パスをカットする敵を囲んだ状態で、
名前を呼びながらパスするのですが、
それは、自分が直接パスを渡す人じゃなくて、
「その次」に出す相手の名前です。
加えて敵もいるので、常に先を予測しながら
パスをしないといけません。
Bチームでも何度かやっていた練習でしたが、
Aでの異常なスピードに苦戦する4人。
それでもAチーム経験者の黒田と、
青井は何とかついていきます。
するとそれを見た福田監督が、2人を
レギュラー組のパス回しに混ぜます。
そこでハイスピードに加えてパスの選択の
多彩さに、全くついていけず終わった2人。
結局それぞれの場所で不甲斐ない1日目で終わり、
落胆する3人
とは対照的に、青井だけは
と、オラ、わくわくすっぞ的な、
熱血系主人公らしい感想。
さらにそのあと、Aチームの先輩に誘われ、
御飯を食べにいったところでも、Aチームに
年代別代表が5人もいることを知って、
「そんな奴らを間近で見ながら
サッカーできるんやぞ」とポジティブ。
そんなところに、会話の中で出た、
飛び級U-20代表・栗林が来店します。
変人・栗林
トップチームに昇格していた栗林ですが、
トップの試合での彼のプレーを見て福田監督が、
ユースに呼び戻します。ということで、初めて
同じチームでプレーをすることになった
青井と栗林。
そんな青井に栗林は
「サイドバックってコンプリートしてる選手、
世界的にもいないんだぜ。お前ならできるよな」
と、ちょっと何を言ってるか分からないことを
いきなり言い出します。
しかも、真意を問いただしてもまさかの全スルー。
そのあとも、後輩の冗談に対して、急に空気を
凍りつかされたり、ピッチャーが倒れて水が
溢れる前に、反応して止めたり常人とは
思えない言動、動きをする栗林。
解散後にも、青井達に対して、先輩からは
「アイツは自分を全部、フィールドに
置いてきている」
「究極、サッカー以外興味がない奴」
と教えられます。
10日後、昇格してきた4人は未だに
練習に順応できず。
そんな中、青井がひとつの考えを導き出します。
それを実行するため、レギュラー組への
敵側限定での再参加を直訴。
レギュラー組と自分の違いは、
レギュラーは達は、一つ一つの選択を、
考えながらやってるのではなく、考えが
染み付いた上で、直感で動いているというもので、
直感だけでやってきていた青井が、ユースで
考えることを学んで、変えてきたところを、
再び戻すところにたどり着きました。
しかしそれは後退ではなく、考えて学んできた
ものが新たに蓄積された上での直感。
完全に対応出来なかったものの、何度も
パスカット出来るように。
そして練習後、次の試合のメンバー表、
控えには青井の名前が。
まとめ
プロクラブの練習を見学しに
行きたくなる回でした。
そして相変わらず、この漫画は、格上の人達の
凄さを表現するのが上手いと思いました。
大友と富樫はともかく、黒田ですら
レギュラー組の練習には、ついていくどころか
見向きもされない。
そしてやってる練習は具体的で、
そしてハイレベル。
ユースのレギュラー組であのレベルだから、
トップはどれだけのものになるのか。
この漫画がどこまで描かれるかは、まだ
分かりませんが青井がトップチーム昇格した時、
どういう表現になるか。こういう漫画を読むと、
試合中継中にたまに見かける「俺なら決めてた」
みたいな書き込みとかなんて絶対出来ないですね。
あと栗林も面白いですね。脈絡なく語り始めたり
「コンプリートな選手」という、自分の言語で
相手に話して、完結するところなんかリアルに
感じました。
青井が参考にする時の映像でしか、栗林のプレーは
長く登場していないですが、13巻では実際に一緒に
プレーする場面も出てくるかと思うので、ピッチ上で
彼がどう話し、どう動くかとても楽しみですね。
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