「古見さんは、コミュ症です。」は、週刊少年サンデーで連載の、
オダトモヒト先生の作品です。オダ先生は今作が連載2作目で、過去には
「第70回小学館新人コミック大賞」を受賞されています。
あらすじと登場人物
あらすじ
話したい、話せない。この緊張が、伝わってたらどうしよう。
万人が振り返る美少女・古見(こみ)さんは、コミュ症です。
コミュニケーションがとても苦手で、周囲は近寄りがたく感じている?
「どうやって話しかけよう」「話しかけた後どうしよう」
と考えてしまう古見さん。
そんな古見さんと、友達になった只野(ただの)くんの学園生活、
開校です!!心も指先も震えるけど、目標は友達を100人作ること!
思わずニヤニヤ、でもたまに胸をつくコミュニケーションコメディー!!
登場人物
只野仁人(ただのひとひと)・・・この作品の主人公。存在感が薄い。ただ1人、古見さんが
極度の人見知りなことに気付いたため、風向きが変わる。数少ない古見さんの理解者で
主にツッコミや巻き込まれを担当。
古見硝子(こみしょうこ)・・・絶世の美人だが、極度の人見知り。だが周りには気付かれてお
らず、クール美人だと思われており、誰も寄ってきてくれないため、さらにコミュ障に拍車が
かかる負のスパイラル。本当はみんなと仲良くなりたい。主に困惑を担当。
長名なじみ(おさななじみ)・・・主人公の幼馴染、安直すぎる名前だが、男女リア充非リア
問わず、誰とでも仲良くなれる、古見さんとは対照的なクラスメイト。中学のときは
男子学生服、高校に入ったら女子学生服を着ている性別不詳なヤツ。主に巻き込みを担当。
コミュ障な古見さんがとにかく可愛い
この作品、古見さんはコミュ障といっても、喋ると慌てるとか、怒ってるように見えてしまう
とか、うまるちゃんの切絵ちゃんくらいのものだと想像していましたが、
かなり重症です。
まず口を聞くことができません。感情表現すらできないので
↓のように、基本的に吹き出し?で、何を考えているかが
表現されることが多いです。
そのため、この作品自体、コミュニケーション取れない古見さんのために
周りが、コミュ障克服のために、新しい友だちとの仲を繋げたり、
課題を与えて見守ったりと、はじめてのおつかい的な目的を持った
内容になっています。
なので結構面倒くさい子なのですが、
その中で、一生懸命馴染もうとしてるシーンがカワイイので、
主人公たち同様、ほっとけない感覚にさせるのがこの作品と古見さんの魅力です。
↑こういうギャグシーンの時の(● ●)黒丸目の時が特にカワイイ
それから、ギャグから一転して感情が表面に出る時も、いきなり
絵柄が元に戻るのでそういうギャップも楽しめます。
分かりやすい名前で個性豊かなキャラクター
出てくるキャラクターが、斉木楠雄のΨ難ばりに分かりやすい個性を持っていて、
さらにこの漫画の場合は、ネーミングも安直分かりやすいです。
やたら古見さんに張り合う、矢田野まけるは負けず嫌いだったり、おっとりしてる
尾鶏さんとか、中二病な中々さんとか、しばらく登場してなかったとしても、
名前ですぐに連想できる親切設計です。
それからクラスのみんなが、これまた斉木楠雄の照橋さんへのように、古見さんを礼賛してる
ところも面白いところで、ことある毎に男女関係なく、彼女を過剰に持ち上げる話は大体
外れがありません。
↑委員会決めで、古見さんは既存の委員会という
枠に収まらない存在なので、投票の結果「神」に。
他の候補もツッコミどころ満載です。
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まとめ
話のテンポも良くて、キャラクターもどんどん増えていって、展開もどんどん変わっていく
ので、すごくアニメ向きな作品だなと思います。ただし、古見さん役の方は
出番が死ぬほど少ない(笑)
とにかく、古見さんが常に飽きさせない動き、行動をする魅力的な子なので、
そういう珍獣をずっと観察するような気持ちで読むと楽しいんじゃないかと思います。
巻が進むごとに少しずつ(本当~~~に少しずつ)ですが、成長していくところも、
読み続けていく理由になっていくはずなので、まずは1巻読んでみてもらいたいです。
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