[ネタバレあり] 遂に決着!勝負を決めたのはアイツの一撃!「安田剛士/DAYS 27巻」あらすじと感想

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 2人の回想

土壇場で追いつかれ、なおも流れは聖蹟。

逆に劣勢になった梁山にここで、秋子と

碇屋の回想が入ります。

碇屋は、サッカー選手の才能の塊だったので、

幼少期から挫折することなくあっという

間に年代別代表まで登りつめていました。

でもそうしていく中で、気付けばチームが

勝てばヒーロー、負ければ戦犯という立場に。

 

碇屋との初対面でだいぶ吹っかけて厳しく接していた、

秋子パパ前監督にでさえも、将来の日本代表を背負う、

期待の星になっていました。ただ楽しかったサッカーが、

どんどん周りの人の希望が乗っかっていき、苦痛にも

なっていく状況。

 

そうした碇屋も秋子は

 

 

と言い放ちます。碇屋が歩いてきてる道は、

人が用意した道で、自分で歩いてきていないと。

 

この言葉が逆に、碇屋を吹っ切れさせたのか、

彼はそのエスカレーターに乗っていく、

背負ってサッカーを続ける選択をしました。

 

 

加藤は置いていかれましたが・・

 

 

 執念の攻防

ここからは本当に、死力を尽くした戦いでした。

 

自分たちの選択を結果で正当化させたい碇屋と

秋子の意地に、それをも超えんとする水樹の

勝利への渇望。

 

やはりインパクトの大きかったのはこのシーン。

 

 

 

 

なんか乗ってキターーー!!

 

とギャグ的に書いてしまうとあれですが、同じ

努力畑の加藤ですら全くついていけなかった、

碇屋のエスカレーターに水樹も乗ってきました。

もう完全に主役ですねこれ。

 

圧倒的才能の碇屋と同じ舞台まで登りつめた

水樹ですが、やはりまだ碇屋のが上でした。

 

とんでもない個人技でボレーを放ちますが、

猪原が阻止。この場面、秋子が

「良介、あんたやっぱり・・」って言ってますが、

やっぱり怪我の影響なのでしょうか。

この試合に全てを賭けて、

無理をしていたのかもしれません。

 

ここから聖蹟最期の攻撃になりますが、

1回でもプレーが切れれば延長に突入する時間帯、

ボールが外にいきそうになるのを、

佐藤がすくい出す場面。

 

 

 

お前、ええ加減にせえよ

 

この真剣なシーンで、真剣に名前を

間違える水樹の大物ぶりがすごい。

 

佐藤はこのあとも、回想が入るのですが

 

 

なんだこの扱いは。

 

このあと回想の平も褒めてはくれますが、

褒め方もなんかすっごい雑でした。

 

地味な鈴木がなんとか繋いだボール、

最終的に風間につながりますが、

このシーンはビビりましたね。

思いっきり外すフラグが立ちまくってましたし。

でも結局風間は外すことなくキッチリ決めて

フィニッシュ。

 

最期の決め方、風間らしい個人技での突破では

なく、いわゆるごっつぁんゴールだったのが

逆に良かったですね。

精彩を欠きまってくていた風間が、

みんなと成長したつくしが必死に繋いだボールを、

大事に大事に決めるという形だったのが良かったです。

 

 

 まとめ

無事、長きに渡った梁山戦が終了しました。

出た全員がそれぞれの役割をきっちりこなし、

最期はボロボロになりながら掴み取った勝利。

 

この試合、雰囲気があまりにも翔北×山王

似ていたので、聖蹟も次、嘘みたいにボロ負け

してしまいそうで怖いですね。

 

それから秋子は、ただ単に名将である父親の跡を

継ぐプレッシャーと戦う強い女性としてだと

思っていたら、父親との関係などが掘り下げられた

ことで、かなり人間味のあるキャラに昇華されたので、

彼女もストーリーも面白かったです。

 

オマケ

初めて酒を飲んだ時の秋子が、あざとカワイイ

 

 

少年たちは全力で、笑い、泣き、走る!! 心をジンジン刺激する! 激熱サッカー漫画!! ――何のとりえもない、特技もない。けれど人知れず、熱い心を秘めた少年・柄本(つかもと)つくし。孤独なサッカーの天才・風間陣(かざま・じん)。嵐の夜、交わるはずのないふたりが出会ったとき、高校サッカーに旋風を巻き起こす、灼熱、感動、奇跡の物語が幕を開ける!!

 

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りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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