金田一少年の殺人
全然金田一が倒せない犯人たちの次の手は
「金田一を犯人にすればいいんじゃね?」
というわけで、今回の犯人は
TVディレクター都築。
今回の彼の特徴は、TVマンだけあって
犯人役のプロデュース。
「良いよォ・・犯人だよォ・・」
「すっごく犯人だよォ・・・」
一生で絶対使うことのないセリフを堪能できます。
さらに
トリックの生涯を体感出来るオプション付き。
この「トリック」に対してのアプローチ、3巻は、この手の限定条件付きなギャグ漫画だと
そろそろネタが付きてくる巻数ですが、まだまだ持ってそうですね。
それぞれの犯人に、固有のギャグスキルがあるのが面白いですね。
これまででも略語キャラとか東大キャラとか。
結局金田一の演技力がディレクターの手腕を超えてしまい、都築はあえなくドロップアウト。
ですが最後に、いつものインタビューパートで
天の声にダメ出しをして謝らせ、
昨今のマガジンの傾向に警鐘を鳴らすという、
爪痕を残して去っていきました。
このエピソードの元ネタが収録されているのは↓
仏蘭西銀貨殺人事件
今回は登場犯人が2人だったため、エピソードもコンパクトに2つに。
2つ目は、葬送銀貨の事件。後の方の事件ですね。犯人は
デザイナーの鳥丸。
彼女の特徴は
熱すぎる生い立ち推し
金田一の何と勝負してんだよ・・・。
先程のエピソードでは、自力でトリックを出産した都筑でしたが、
鳥丸の場合は、
開幕早々白旗状態。
そんな鳥丸が着目したのは、自分の生い立ち。結構壮絶な生い立ちなのですが
それを何とか生かせないものか。悩んだ結果
水曜日にやってそうな番組始まった。
検証結果、似た境遇のますみに、実行犯として動いてもらうことに。
ここで二つ目の鳥丸の特殊スキル。
トリックのコーディネート
これ、各パーツに「ト」とか「ク」とか載ってるのですが、完成形、
めちゃめちゃダッサイです。
そんな鳥丸が最初の壁にぶつかります。
それはPCを使わなければならないのに、機械オンチであるということ。
そんな彼女のアプローチはいつだって同じ。
まさかのここでも生い立ち攻め
知らんがな。
悪戦苦闘しながらも、終盤まで大健闘する鳥丸、途中で金田一と
共闘したり、かなり楽しませてくれましたが
祖父が名探偵という生い立ちに敗北。
金田一に匹敵する生い立ち持ちの、あの男に託して去ります。
このエピソードの元ネタが収録されているのは↓
まとめ
今回は全体として、次が大物なためか、内容は通して見ると、だいぶセーブした印象を
受けました。
それでも、前述したトリックの生誕や、PCの生い立ちとか、かなり強力なオリジナル小ネタは
満載で面白いです。言っても原作ではギャグ要素のないようなタイプの犯人を、ここまで
面白いおにいさんおねえさんにしてるのは流石です。
どれだけ続いていくかは分かりませんが、最近増えている、原作パロディものの中でも
抜群のギャグセンスだと思うので、できるだけ続いてほしいです。
次巻は魔術列車がメインになると思われるので、
高遠がどういうキャラになっていくか非常に楽しみです。
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