[ネタバレあり] 全国大会開幕!それぞれの重圧「あさひなぐ 27巻」あらすじと感想

 "ハズレ"のリーグ

前巻の合宿で、改めて自分たちと

向き合った二ツ坂の面々。

組み合わせが決まり、

同じ予選リーグには

 

前回・準優勝の弦平が。

 

近年部活モノのセオリー、烏野高校も

聖蹟高校も経験した、序盤で

準優勝、優勝校と当たる流れですが、

浮足立つ二ツ坂と違って、

弦平は余裕の挨拶。

 

部長のさくら「ハズレのリーグ」と

評し、やす子は「むしろ大アタリ」と、

鼓舞するも若干の不安を抱えたまま

 

試合開始。

 

結果、3ページで撃破。

 

しかし、倒した相手は決して

全国強豪ではない東陽高校。

そして本人たちは、あっという間に

始まってあっという間に終わったという

感じで、地に足がつかないまま。

 

そのままほとんど間を置くことなく、

弦平戦に。

 

 

 弦平は、早すぎた。

弦平戦に入り、愛知は自信が

空回りして敗北。

大倉も野上も引き分け。

旭は、早々に1本取られ、

悪い時の焦りのメンタル状態に。

 

そして、何も出来ず、2本負け。

 

敗北は決定したものの、八十村が

相手の大賞に勝利。

結果的にこの勝利が後に効いて

きますが、やす子は、弦平戦は

早すぎた、と対戦を悔み、敗退濃厚か

と思われ、泣き崩れる旭でしたが、

 

ここで驚きの結果が。

 

弦平が東陽に敗北。

 

これにより、完全に並んだ3校は

三つ巴により再戦が決定。

 

二ツ坂は再び東陽戦へ。

 

 

 まとめ

 

やっぱりこの作品は、楽に上には

上がらせてもらえないですね(笑)

 

あれだけ前巻で盛り上げておいて、

結局初戦から雰囲気に飲まれ気味に

なっていくというのは、現実的な

感じがします。言うてもまともに

経験してない大舞台ですし。

その中で唯一、いつも不安定だった

八十村将子は頼もしい存在に

なっていましたが。

 

しかし、その緊張感は準優勝経験

している弦平ですら例外ではなく、

こっちはこっちで二ツ坂とは別の

重圧に負けて予選から大苦戦。

文の最初の方で、序盤で強豪中の

強豪と序盤で当たるのがセオリーに

なってきてると書きましたが、大抵は

ベストの状態と当たって、大番狂わせで

勝ち上がったりする流れです。

いきなりつまづいてるところを描くのは、

心理描写がメイン(と個人的に思ってる)

この作品らしい部分だと思います。

 

おそらく2回目の二ツ坂戦では、

ベストで臨んでくると思いますが、

二ツ坂を雑魚呼ばわりしていた完全に

ヒールな序盤と比べ、弦平主将の俵の

苦悩まで描かれてきたので、

勝敗がどうなるか分かりません。

3年2人の見せ場はまだ先にあると

思うので、まだ負けないとは思い

ますが、弦平戦をどう描かれていくか

見ものです。

 

今回印象的だったのは、やはり弦平の俵。

自分には不相応だと思っていた主将を

引き受け、ずっと強い言葉を使って

自分を奮い立たせ、味方も鼓舞してきた。

それが「雑魚」という汚い言葉の連発にも

繋がっていったのですが、熊本の戸井田を

倒すことだけを考え、無理やり強豪の

重圧を一人で背負ってきたことを

考えると可哀想になってきますね。

 

この作品は、一堂も真春もそうだし、

選手の弱い部分を描くのが本当に

上手だと思いますが、今後は戸井田や

熊本東の面々も描かれていくと思うので、

その点も楽しみです。

 

 

 

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ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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