[ネタバレあり] 決戦前夜、再び交わり始めるレゴシとルイ「BEASTARS ビースターズ 10巻」あらすじと感想

 イブキ大活躍

前巻では、一気に食殺事件の真相に辿り着き、

そこにピナも巻き込まれ、ギャングスター

まっしぐらだったルイも、レゴシとの接触で、

本筋に再び絡み始めました。

 

今回ルイ編ではいろんな意味で、そんなルイの側近?

とも言えるライオンのイブキが躍動しました。

ルイが久々にハルちゃんとのイチャイチャ夢を見て、

覚めると至近距離に腰の低い百獣の王。イブキに

罪はありませんが、天国から地獄です。

 

ここで、裏市に新しい側面が。

基本的には肉食用の草食動物関連のものが

売られている裏市ですが、その逆も。

「威怪薬」と呼ばれる、肉食獣の素材から

作る眉唾ものの、健康薬があり、

それは肉食獣が、自分で自身のパーツを

売るパターンもあるようです。

ここが面白いポイントで、裏市では基本、

肉食>草食なのですが、

この威怪薬の店に限っては、草食>肉食にも

なっているのです。

 

草食の顧客がよりによって、オスワニのあの部分を

必要としたせいで、

悲惨な現場になりますが、

まだ18歳のルイには ということで、

イブキがルイの視界を手で遮ります。

 

やたら世話焼くなあと他のライオンが不思議がりますが、

実は、イブキも先程のワニのように、売られる立場

だったという衝撃の事実。ルイと境遇が似てると

いうことで、イブキは余計ルイの世話を焼いてたんですねー。

この後も、レゴシが中々会えない立場になったルイに

会うために、女装という謎の選択をした場面で、

「ブス女がボスに言い寄ってる!」と勘違いしたり、

2人が長く会話してるのを見て

「ストライクゾーン広っ!」て思ったり、

という爆笑シーンもあります。

 

 

 レゴシとリズ

前巻で本格的な衝突は免れた、レゴシとリズでしたが、

今回はレゴシの方が我慢できない。

いつも通りにプーさんみたいな裸の大将みたいな、

のほほんキャラで過ごすリズに我慢できず

に突っかかる、それをピナが諌めるというパターン。

演じきれるリズに対して、圧倒的な差を感じた

レゴシはまさかの行動に。

 

食 虫

 

食殺をしたことがない事が要員の1つと考えたレゴシは、

蛾の幼虫を食べますが

ここが食レポのように、食感とか味とかを詳細に

2ページに渡って書かれていて、正直

二度と読みたくない2ページでした。

 

しかし打って変わって次のページでは、

レゴシ並の大きさの蛾の成虫が、レゴシに語りかけてきます。

 

「私を吐き出す気か?若造」

 

もちろん現実ではなく、レゴシの意識内の映像のようですが、

蛾の成虫ってこんな口調なのか・・。

 

ここで蛾との命の問答を終えたレゴシは、何故か

ずっと抜けたままだった体毛が復活。

元のレゴシの姿に戻りました。自分の中で考えに

前進があったのでしょう。

 

その後、ハルちゃんと会い、レゴシが意図せずより

縮まっていた2人の仲に驚きつつ、

決戦の決意を固めます。今回のハルちゃんは最高に

ヒロインしてましたね。

 

再び戦うレゴシとリズ。戦いの最中、

レゴシが思い出したのはじいちゃん。

ここでレゴシのおじいちゃんが初登場です。

 

やっぱり別種族でしたが、なんとトカゲ

よってレゴシは爬虫類と哺乳類の

クォーターということが判明。

 

結局この場でも決着は付かず。ケリをつけるのは

大晦日にすることに。この場面やはり流石なのは、

リズは戦いが遮られたと判断するや、あっという間に

のほほんキャラに戻るんですね。

 

完全にサイコパスとかそういう類に見えます。

 

 

 まとめ

今回は非常~~~に濃い内容でした。

ルイパートにレゴシパート、ハルちゃんも登場し、

サブストーリーとしてゴウヒンも活躍。

更にはピナのパートも。

 

ピナはリズに恐怖を感じるなど、人間らしさ(?)が

ようやく出てきた感じ。舞台の練習を通して、

気丈にリズに屈しない姿勢を見せた姿も好印象でした。

これからの成り行きが非常に楽しみな人物になりました。

 

BEASTARSは、序盤は犯人探しがメインかと

思われましたが、今は犯人とどう決着を付けるか、

に移行しているのが面白いですね。

リズに怒りは感じるものの、彼と対等になるために

何かは理解しようとするレゴシ。

 

誰かに理解してもらうのをほぼ諦めていたリズが、

彼に少しだけ期待をしたシーンもありましたが、

これがどう集結するか。

 

そしてリズとの決戦3日前のところで終わった10巻、

おそらく次巻で彼との決着を付ける、あるいは

その前に何かもうひと波乱あると思われますが、

仮に終わったら、この物語はどこに向かっていくのか、

それとも終わりに向かっていくのか、

非常に気になるところです。

予想としては犯人を倒したレゴシが本格的に

BEASTARの称号へと向かっていく事になるかなと思いますが。

 

個人的には、今回のゴウヒンとアイのエピソード

みたいに、動物たちの話はどれも外れがなくて、

まだまだ読み続けたいので続いていってほしいです。

 

肉食獣と草食獣が共存する世界。そこには、希望も恋も不安もいっぱいあるんだ。チェリートン学園の演劇部員レゴシは、狼なのにとっても繊細。そんな彼が多くの動物たちと青春していく動物群像劇!!

 

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ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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