幼少時代からスタートしたこの物語も
遂に、ゲーム「FORTUNE LOVER」
本編の学園編へ。
もうすでに、かなり本編とは違う
人間関係になっているように
思えますが、相変わらず鈍感な
主人公・カタリナは、ビビりまくり。
恒例の脳内会議では、「ゲーム主人公の
マリア対策はどうするか?」
というテーマの元、議論が展開
されますが、
↓
結論:畑を作る
という、いつも通りのわけの分からない
方向へ。
そして、自分を好きでいてくれる
男たちの気持ちを
思い込みで踏みにじっていくスタイル。
違う意味で罪な女ですね。
この巻では他にも、水面下でカタリナの
取り合いが何回も発生しますが、本人は
もちろん全く気づかず。構図的に
「私がモテてどうすんだ」みたいに
なってますが一人として、好意を
持たれてることに気付いてない分、
こっちのが数段・たちが悪いです。
かなり出し惜しみされてきた、ゲーム
本編の本来の主人公・マリアが今回
ついに登場。
これはカワイイですね。
そして彼女もまた例に漏れず、罪な
天然女・カタリナに惹かれていく
一人に。なんなら他の王子のイベントを
無自覚に横取りして、マリアの好感度を
上げてる状態なので当然の状況。
今回はほぼマリアとの親交を深める回
として、実家訪問するなど家族ぐるみの
付き合いまで発展しました。
相変わらず、良くも悪くも周りを振り
回し、ざわつかせるカタリナですが、
マリアと意外とあっさり仲良しに
なりました。
なんかもうこの時点で、バッドエンドは
ほぼ回避してるんじゃないか?
とも思えます。
カタリナが普通にマリア側に付いている分、
いじめ役はそれ以外のMOBな貴族娘たちに
シフトしてるし。
それにしても、
本来のゲームのキャラ設定や人間関係から
逸脱して、明らかに状況が変わって
きてるのに、1巻からブレずに農民を
目指してるのはおもしろすぎます。
この巻でカタリナが成長した要素なんて
農業の知識
くらいですからね。
それでも楽しく読み続けられるのは、
カタリナがバッドエンド回避とか
関係なく、底抜けにイイヤツだから
なんですが。
多分この人の性格なら、色々策を
弄しなくても、自然にバッド回避して
みんなと仲良くなれたんじゃないか
と思います。
普通にしてても問題ない、だけど
自分でそれに気付いてないから
色々小細工を重ねて一人で右往左往、
試行錯誤してる姿がとにかく笑える。
そんな感じで次巻ですが、もう一人の
初登場キャラシリウス・デューク
生徒会長が、何やら怪しい雰囲気で。
闇が深そうだったり、隠し攻略キャラ
なのかも、な伏線が今回貼られていた
ので、3巻で掘り下げるかも
しれません。
今のところ、出てきたキャラは女子
含めて全員、カタリナに魅了されて
いるので、生徒会長も同じ道を
たどったら、最終的に男女キャラ
全員のハーレムエンドとかいう
前代未聞な終わり方しそうな予感も
してきました。
彼女がどこで周りの気持ちに
気づくか、あるいは気づかないか、
異色な異世界転生で展開が予想
しづらいため、早く3巻が
読みたいです。