作品・作者に関して
ライドンキングは、月刊少年シリウスで
連載の作品です。
作者の馬場康誌先生は、
やはり代表作といえば、
空手小公子 小日向海流
タイトル通りの空手の作品ですが、
今作でも主人公プルチノフ大統領は、
格闘技の達人で、戦闘シーンでは
この点が生きてます。
それからプルチノフは先生の前作
ゴロセウムに原型が登場していた
ので、ある意味ではスピンオフ作品
ともいえるかもしれません。
↑ほぼ同じですね。
大統領無双
いわゆる流行りの異世界転移
ものです。
プルジア共和国という、架空の
国の大統領である
アレクサンドル・
プルチノフ
が主人公なのですが、
どう見ても、あの国の
あの人。
そして彼が持つ性癖趣向がひとつ。
騎乗欲ってなんだ。
そんな欲を持ったプルチノフが、
異世界に飛ばされて
数々の未知の魔物に騎乗しようと
奮闘するのがこの作品です。
そして、異世界ものの恒例、
転移者はチート能力持ち
という要素も勿論ありますが、
プルチノフの場合、
現世ですでにチート
というハチャメチャさ。
トラックを一本背負いって
どういうことよ・・
感想
設定だけ見ても分かってもらえると
思いますが、これなかなかの
ギャグ漫画です。
でも、主人公はいたって真面目
ですし、魔法やエルフ族や
ケンタウロス族も出てくる
ガチガチのファンタジーです。
そして本格的なファンタジーの連載
の経験は無いはずなのに、魔物や
背景などが非常に上手く描かれています。
なのに、大統領の規格外の強さや
何の前触れもなく突然出てくる
伝わる人にしか伝わらない
パロディーネタのせいで、
面白おかしく仕上がってます。
ギャグ漫画と書きましたが、
グラシュロスのように
どんどんエスカレートして
いくものではなく、
ひとつのファンタジー作品として
ストーリーはしっかりしています。
一人だけ格闘技オンリーな
大統領が戦闘シーンで良い感じに
異質感を出していますし、
ファンタジーに関してほぼ無知な
ために、為政者としての知識を
使って、異世界に対応していく
大統領の姿が面白いです。
漫画家としてすでに実績のある
馬場先生による、これまでの
ヒット作とは違った異世界作品、
流行りのジャンルに実力者が
飛び込んだことで、異世界ものに
新しい風を生む作品になりそうです。
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