作品・作者に関して
ぼっち・ザ・ロックは、まんがタイムきららMAX
で連載の作品で、はまじあき先生は、同誌シリーズ
のまんがタイムきららで、きらりブックス迷走中を
連載されていました。
本作も前作も女の子たちの日々を描いた4コマで
前作は本屋、そして今回はバンドがテーマです。
これこそガチの陰キャ
主人公が陰キャという漫画作品は
今世紀に入ってから非常に多いです。
ただその多くは、陰キャと
言いながら、相手から話しかけ
られたり絡まれると、結構簡単に
打ち解けたり、いつの間にか普通に
会話もコミュニケーションも取れる
ようになっています。
ですが、この作品の主人公である
ぼっちちゃんこと後藤ひとりは、
ガチの陰キャです。
重度のコミュ障なので、話が進んで
いっても全然会話が出来ません。
独学のギターの実力はあるけど、
周りに合わせる能力が皆無なので
全く発揮出来ません。
そう、本物のコミュ障は
そう簡単には克服出来ないのです。
基本的に全部4コマですが、そのまま
ストーリーが進行していくので
サックサク進みます。
主人公のぼっちちゃんを中心に
もちろん話は展開していきますが、
主要キャラはバンドを組む4人。
更に世界も基本学校とライブハウスで
展開していくため、閉じた世界で
分かりやすいです。
邦ロック要素を探せ
作者のはまじ先生は、ガチの
邦ロック好きなので、作品の中に
その要素が大量に含まれます。
そもそもメインの4人の名前
後藤
伊地知
喜多
山田
と、完全無欠にASIAN KUNG-FU
GENERATIONです。
そして、毎回の扉絵が邦ロック曲の
MVの1シーンのオマージュになって
います。
例えば
この扉絵は
ヤバイTシャツ屋さんの
あつまれ!パーティーピーポー
ですし、
は
ポルカドット・スティングレイの
シンクロニシカだったりします。
ほかも全ての扉絵が、MV関連です。
だからMVもしっかりチェックする
ような邦ロックファンは、チェック
していくと、
「これ、○○のじゃん!」と
発見しながら楽しむことも出来ると
思います。
まとめ
自分は基本的にあまり4コマ漫画を
読まなくて、読んでもアンソロジーもの
ばかりだったので、ちゃんと話が
進んでいくタイプの4コマは
信長の忍び以来でした。
久しぶりに読んで改めて感じたのは
テンポの良さ
です。サクサク進んでいくだけでは
なくて、1つの流れが4コマで完結
してまた次の流れに移行していくので
分かりやすい
複雑さが一切ないので、読みやすいです。
ぼっち・ザ・ロックは、特にその辺りが
軽快で、ぼっちちゃんのキャラが強烈
なので、4コマでもインパクトがあります。
それから絵的にはうまるちゃんみたいな
絵柄でとても可愛いので、この手の絵が
好きで、日常系の優しい世界好きであれば
ハマる感じだと思います。
自分は基本的に、新しく出るバンド系の漫画は
何でも読むようにしているので、絵よりも
音楽きっかけでの購入でしたが、前述した
ように邦ロック要素が強いところにグッと
きました。
まんがタイムきららは、この手の絵と
雰囲気の漫画が多いので、絵きっかけの
人が多いかもしれませんが、意外と
邦ロック好きも楽しめるので、そういう
人が読んでも損はないかと思います。
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