[ネタバレあり] 初出勤がワンオペ!?明かされるブラック鬼殺隊の現場事情「鬼滅の刃 2巻」あらすじと感想

あらすじ

 

鬼殺隊の入隊試験を受験中、錆兎や真菰を

殺した鬼と対峙した炭治郎でしたが、

鱗滝や錆兎の教えを生かし、討伐に成功。

結局試験を突破し生還したのは4人だけ。

 

合格者の1人とひと悶着起きますが、

刀に使う玉鋼の選別などいくつかの決め事を

した後、無事解散。

ボロボロで鱗滝の元に戻ると、ずっと寝ていた

禰豆子が起きており、3人は再会を喜びます。

 

そして半月後に、完成した刀、日輪刀を持って

刀鍛冶の男(37)が来訪。持ち主によって色が変わる

という日輪刀、炭治郎は黒色に染まります。

 

そして炭治郎のもとにいよいよ最初の任務依頼が

舞い降ります。今回のは女性が毎夜失踪している

という案件です。

旅立つ前に届いた隊服と、昼間の移動でも禰豆子を

日光から守るための箱を装備し、問題の町へ。

 

聞き込みをしていると、鬼の匂いを見つけ追うと、

現れたのは異能の鬼。しかも3体に分裂して地面に

潜ることが出来るので炭治郎は苦戦しますが、

普通に戦闘要員でいける禰豆子のサポートもあり

なんとか撃破。鱗滝から聞いていた、唯一人を鬼に

出来る存在の鬼舞辻無惨について、吐かせようと

しますが失敗。

ところがブラック体質の鬼殺隊によって、その足で

また別の依頼を受けた炭治郎は、その地で早くも

無惨に遭遇。一般社会に溶け込んでいた無惨に対して

何も出来ず、炭治郎は改めて無惨打倒を誓います。

 

その直後、無惨によって鬼にされてしまった人を

庇っていると新たな出会いが。

それは珠代と愈史郎。2人は鬼化しているにも

関わらず、理性を保ち、鬼舞辻無惨と敵対して

いました。2人に禰豆子を元に戻す方法を求めると

必要なのは禰豆子のサンプルと、無惨に近い血。

つまり強けれ強いほど良い無惨の部下の血とのこと。

 

すると、珠代たちの隠れ家が探知されてしまい、

鬼の襲撃に遭い、炭治郎と禰豆子がそれぞれ

対峙します。

敵が無惨に近い十二鬼月と知った炭治郎はここで

2人を倒して血を手に入れることを宣言します。

 

 

感想

 

怒涛のバトル巻です。歯ぎしりの奴を

3人で数えると6体(とラスボス1人)と

戦ってます。初陣なのに先輩も付かない

という、初日ワンオペ超ブラック

鬼殺隊ですが、真面目にそれだけ鬼に

対して隊員が足りていない厳しい現状

なのでしょう。

 

でもこれだけの地獄を連戦で切り抜けてる

のは、1巻での2年近い鍛錬パートの賜物

だと思います。1巻でいきなり修行2年、

しかも回想とか振り返りではなく、時系列で

リアルタイムのこの期間は割と珍しいです。

それがあったからこそ、2巻でいきなり連戦

に次ぐ連戦になっても流れに違和感がないと

考えたら非常に上手いストーリーの作り方です。

 

そして本来守られる立場になりがちな妹が、

普通に戦闘要員になるという奇抜さ。しかも

格闘技専門です。基本ここまでふたり旅ですが、

これで戦闘にも、炭治郎→剣術、禰豆子→格闘

とバリエーションが広がって更に面白くなりました。

 

ラスボスが早くも登場しますが、鬼舞辻無惨の

異常性がしっかり描かれていてよかったです。

家族の前では温厚な良い父なのに、裏で絡んできた

輩に対して、予想外のNGワードでプッツンする

ところのイカれ具合が面白いです。

この点はジョジョ4部の吉良吉影感がありますね。

 

あと最後に、味方側としての鬼である珠代と愈史郎

ですが、敵の攻撃で普通に頭が吹き飛んだり、半分

失ったりと、修復する鬼だからこそ成り立っていますが、

普通では起こらない現象もこの作品ならではの

面白さだと思います。

 

 

その他

 

突然ギャグになって、突然また

シリアスに戻るこの作品の振り幅の

大きさにまだまだ慣れない3巻でした。

 

時は大正時代。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変する。唯一生き残ったものの、鬼に変貌した妹・禰豆子を元に戻すため、また家族を殺した鬼を討つため、炭治郎と禰豆子は旅立つ!! 血風剣戟冒険譚、開幕!!

 

←1巻感想へ 3巻感想へ→

 

鬼滅の刃感想一覧

コメント

ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

りかるどをフォローする