[おすすめ漫画] モデルは作者母校のPL学園!バトスタの3つのおすすめポイント「なきぼくろ/バトルスタディーズ 1巻」作品紹介と感想

作品・作者に関して

タイトル:バトルスタディーズ (2015- )

掲載雑誌:モーニング

作者:なきぼくろ

あらすじ

「強育」は愛、栄光への通過儀礼。生きる術は全て「PL野球部」で学んだ。18人で天下を獲ろう。俺たちの前に、道はできる。元PL球児が描く超リアル高校野球漫画!

なきぼくろ先生は、本作が初連載作品です。

説明をする上でなんといっても逃せないのは、

あらすじにある通り、先生はPL学園生

だったということ。

PL学園は知る人ぞ知る、野球超名門"だった"

高校で、先生自身も野球部に所属して甲子園の

出場を経験されています。

そうしたスポーツ関連で特別な経歴を持つ

漫画家は決して多くないので、強豪校の

実態を、ほぼノンフィクションでリアルに

伝えられる貴重な存在です。

バトルスタディーズでは、PL学園を元に

した「DL学園」という学校が舞台です。

 

おすすめポイント

・実体験を元にした驚きの強豪校ライフ
・豪快でアクの強い部員たち
・OBだからこそ描ける選手たちのドラマ

 

実体験を元にした驚きの強豪校ライフ

 

主人公である狩野笑太郎は、DL学園に

憧れ続け、そこに入るために野球を始め、

中学日本代表キャプテンにまでなった男です。

 

 

彼がDL学園の門をくぐったところから本編は

スタートするのですが、DL学園の野球部での

練習は当然のことで、学生生活や私生活に至る

まで厳格なルールに最初から苦しめられます。

その内容と言うのが、私自身もそうですが、

運動部の強豪に所属していなかった人から

すると衝撃でしかありません。

 

例えば、最初に彼らに渡されるノートには

以下のような記載があります。

 

 

凄くないですか!?

バトルスタディーズは漫画で、DLも一応

架空の学校という設定ではありますが、

ほぼ実際にPL学園にあったルールだそうです。

 

これはあくまで基本ルールで、それ以外にも

付き人ルールや服装規定、施設の使用ルール等

とんでもないルールがあとからどんどん出て

きます。一般的な野球漫画以上に現実感のない

現実のルールに我々一般人は度肝を抜かれます。

 

 

 

豪快でアクの強い部員たち

 

そしてそんな超強豪なのですから、中学時代から

名前を轟かせる猛者中の猛者たちが部に集まります。

弱小校が強くなっていくスポ根ものや、素人主人公が

少しずつ上手くなっていくサクセスストーリーとは

この点で大きく異なります。

しかし、そんな猛者たちも1年で入ってきたら、

そこではひよこ扱い。

 

エリートから一気に落とされもがく彼らの個性

溢れる姿や、行動言動は笑いあり、涙ありで、

ただのPL学園ドキュメンタリーにはならない

面白さがあります。

 

 

1巻ではまだほとんど登場しませんが、上級生も

魅力的な個性的なぶっ飛んだ人だらけなのも

読み進めていって楽しくなる要素です。

 

 

OBだからこそ描ける選手たちのドラマ

 

そしてこの作品の醍醐味が、DL学園の行く末です。

現実のPL学園は、度重なる不祥事によって甲子園

からは遠ざかり、部員も減少していき今は部自体が

存在していません。

 

DL学園も、そこをなぞるような道をたどっていくの

ですが、PL学園の時は、外からしか見えなかった部分が

フィクションではありますが、選手たちが何を思っていた

のか、何をしていたのかをOB目線で描かれています。

 

 

そして、DL学園は同じ最期を迎えるのか、それとも新しい

道を切り開くのか、そういったストーリー展開も、

楽しめるポイントです。

 

 

 

感想・まとめ

 

とにかく強豪校の実体に驚きの連続です。

テレビでよく芸人やOB選手が出てきて

学生時代のエピソードを話しているのを

見かけますが、

あんなの目じゃないです。

多分、コンプライアンスなどでテレビ用に

柔らかく話しているのだと思いますが、この

作品を読むと、もっと壮絶なのが分かります。

おそらく他の強豪校もそうだし、野球に限らず

他の運動部もそうなのだと想定できますが、

確かに、これだけ厳しい生活をすれば逃げる

ものも出るし、3年間やり抜いたものは強靭な

メンタルを手に入れて、野球以外の業界でも

戦力になりそうな印象を受けます。

 

こんなところで1年からエースと4番になった

桑田さんと清原さんはそりゃ怪物ですね。

おそらくそのくらい昔はもっと苛烈だった

でしょうし。

 

そういう風に、強豪校出身の方々のイメージも

変わるほどのインパクトを持ちながら、魅力的な

選手たちと、モデル校がある故に先が気になる

ストーリーが面白い異色の野球作品です。

 

それからもう1つ、毎巻末には必ず

対談などの企画が入ってくるのですが、

それが、なきぼくろ先生のリアルな先輩の

今江選手だったり、横浜VSPLの伝説の1戦の

当事者だったり、漫画が好きでない高校野球、

プロ野球好きでも間違いなく面白いものに

なっているので、そこも大きなおすすめな点

です。

 

 

 

「強育」は愛、栄光への通過儀礼。生きる術は全て「PL野球部」で学んだ。18人で天下を獲ろう。俺たちの前に、道はできる。元PL球児が描く超リアル高校野球漫画!

 

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りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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