[おすすめ漫画] 全ての選手にドラマがある!ハイキュー3つのおすすめポイント「古舘春一 / ハイキュー!! 」作品紹介と感想

作品・作者に関して

タイトル:ハイキュー!!

掲載雑誌:週刊少年ジャンプ (2012- )

作者:古舘春一

代表作→詭弁学派、四ッ谷先輩の怪談。(2010)

あらすじ

おれは飛べる!! バレーボールに魅せられ、中学最初で最後の公式戦に臨んだ日向翔陽。だが、「コート上の王様」と異名を取る天才選手・影山に惨敗してしまう。リベンジを誓い烏野高校バレー部の門を叩く日向だが!?

古舘先生は、詭弁学派で週ジャンの連載

デビューを果たし、今作が連載2作目です。

もともと学生時代にバレーボールをやって

いた経験を生かし、前作とは打って変わって

バリバリのスポーツ漫画に挑戦し、舞台も

長年暮らしていた宮城県になっています。

 

ハイキューはすでにアニメ化、舞台化

ゲーム化とほとんどのメディアミックスを

果たし、各賞レースにもランクインして

きています。

単行本の売上も、2020年1月現在ですでに

3600万部を超えています。

おすすめポイント

・スポーツ漫画の王道要素
・主役は1人じゃない!
・試合シーンの描写が熱い!

スポーツ漫画の王道要素

ハイキューは、日向翔陽を主人公に、

彼が所属する烏野高校の活躍がメインの

作品です。

日向はバレー選手としては身長が低く、

また、中学時代、満足にバレーボールに

打ち込むことが出来ない環境だったため、

周りと比べて実力不足。

 

烏野高校も過去には強かった時代があった

けど、今は並の高校です。

そうしたチームが、主人公たちの世代が

加わって化学反応を起こし、全国優勝に

向かって歩んでいくという、スポ根の

王道のメインストーリーが母体となって

進んでいくのが分かりやすくて面白いです。

これがハイキューのベースです。

 

 

主役は1人じゃない!

私はこの作品は、歴代スポーツ漫画の中でも

トップクラスにいる傑作だと思っています。

王道スポ根だけだったら、そこまで評価は

しません。

この作品の良いところは、主人公はもちろん、

チームのエース、キャプテン、更には控えの

選手、マネージャーにまで主役回がある所です。

普通のスポーツ漫画であれば、描けてもせいぜい

スタメンの選手までがほとんどです。

 

それだけでなく、ライバル校にも、がっつりと

スポットライトを当てます。強豪やライバルで

あれば彼らの生い立ち、どうやってバレーと

出会ったか、どうやって今の性格が形成されたか

まで。

1回戦で当たるよぅな対戦相手ですら

スポットライトを当てます。普通なら、

1回戦などの大会序盤の試合は、内容も

カットでハイライトで1ページで終わります。

ですが、ハイキューはどの選手もチームも、

1人の選手、1つのチームとして取り扱います。

 

ここが、ハイキューの一番良いポイントだと

思います。

主人公たちが勝ってる裏で、同じように大会を

目指して頑張ってきて、負けて泣いている相手も

いる。

後で出てきますが、勝ちに執着出来ない選手も

いるし、バレーボールが嫌いな選手もいる。

それらが何故そうなったのか、ちゃんと経緯も

描かれるのがハイキューです。

主人公のチーム以外の全てのチームが作品の

中で生きている。これがハイキューの凄い

ところです。

 

試合シーンの描写が熱い!

それだけ幅広く取り扱っていたら、

普通は全体が薄くなりがちですが、

この作品は試合シーンがかなり熱い!

古舘先生が描くバレーシーンは、

重要場面ではタッチが変わって、

より迫力と緊迫感のある描写に

仕上がっています。

 

 

試合の中でギャグシーンもあり、

とにかく緩急の付け方が絶妙です。

 

盛り上がっていくシーンでは、

心象描写を徐々に増やして爆発させ、

そのあとにはゆるいシーンがきて

一気に和んだり、グッとくるシーンを

入れて涙腺を刺激してきたりします。

試合シーンが熱く面白いからこそ、

1人ひとりへのスポットライトも

生きるし、お互いに作品を盛り上げる

武器になっています。

1巻感想・まとめ

1巻では、中学時代の日向と影山、

そして烏野高校バレー部に入部して

最初の部内のバレー対決までが描かれ

ています。

1巻で早くもこの作品の良いところが

出ていて、最初は主役・日向の壁として

存在していた影山も実は、1つの問題を

抱えていて、そこを乗り越えないといけ

ないという主役と変わらない状況だった

という点です。1話までだと、影山日向は

どっちかといえば、天才とそれを追いかける

素人の構図かと思われたのが、彼もまた

主役の1人といういきなり予想を裏切る

展開があります。2巻以降もこの2人の

関係は本当に面白く、この巻が伏線と

なって何度も2人を奮い立たせる、立ち

直らせるきっかけになっていくので、

単なるプロローグに収まらない重要な

巻です。

 

 

そして、ほとんど陽の部分しか見えない

日向は、試合中に時々サイコっぷりを見せる

のですが、1巻で早くもその片鱗が出ている

のが面白いです。

 

 

個人的にはこの時の日向が一番好きです。

 

おれは飛べる!! バレーボールに魅せられ、中学最初で最後の公式戦に臨んだ日向翔陽。だが、「コート上の王様」と異名を取る天才選手・影山に惨敗してしまう。リベンジを誓い烏野高校バレー部の門を叩く日向だが!?

 

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りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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