[おすすめ漫画] 戦国時代に転生し歴史改変に挑んだ力作!淡海乃海3つのおすすめポイント「原:イスラーフィール 画:もとむらえり / 淡海乃海 水面が揺れる時」作品紹介と感想

作品・作者に関して

タイトル:淡海乃海(あふみのうみ) 水面が揺れる時

掲載雑誌:comicコロナ (2019- )

作者:原作:イスラーフィール 作画:もとむらえり キャラ原案:碧風羽

代表作→愛しの焔~ゆめまぼろしのごとく~ (2007-2009)

         →風よ、万里を翔けよ (2016-2018)

あらすじ

わずか二歳で当主に就任……。

一五五〇年。足利将軍家が三好家に追放され、室町幕府の崩壊が始まった歴史的な年。
近江にある小領地・朽木から、朽木基綱・幼名「竹若丸」の挑戦が始まる!
史実に埋もれた稀代の軍略家が日本史を塗り替える!
信長、秀吉、家康の三英傑を救った唯一人の戦国武将・朽木基綱の生涯を、大胆に描く大河ドラマ!
乱世を駆け抜ける戦国サバイバル、コミカライズ開幕!!

イスラーフィル先生は、小説家になろう

サイトで本作の連載を始め、現在はその

イフ作品を同サイトにて連載中です。

 

作画担当のもとむら先生は、過去の連載作品は

多数あり、その多くは歴史もので、今作も

得意とする分野の歴史です。

 

淡海乃海は、2019年からコミカライズの連載が

スタートし、2020年には舞台化が決まっています。

 

おすすめポイント

・実在の戦国武将に転生
・主人公は日本史の知識豊富
・史実主義でありながら歴史改変に挑む

実在の戦国武将に転生

この作品のは転生ものなのですが、

それが実在の戦国武将への転生で、

これはなかなか珍しいパターンだと

思います。

戦国時代にタイムスリップは多いし、

信長協奏曲のように武将本人と入れ

替わる作品はありましたが、転生は

今まで見たことは無いです。

しかもそれが信長や秀吉ではなく、

朽木元綱

という、歴史好き以外にはピンと

こない武将という意外性です。

ガッツリ実在の人物です。

 

私自身も、織田軍の金ヶ崎の撤退

のとき、浅井軍側だったのに

松永弾正に言われて信長方についた

以外、全く記憶にない方です。

 

信長の忍びにはちゃっかり出てます。

 

そんな朽木家の赤ん坊に転生して、

戦国の世に飛び出していくのが

淡海乃海という作品です。

 

ちょっと変わったタイプの歴史もの

であり、タイムスリップものであり

転生ものです。

 

 

 

主人公は日本史の知識豊富

物語の主人公は、もともとは

50代未婚のサラリーマン。

彼の大きな特長は、歴史が好き

ところ。

そのため、話せない赤ちゃんの間

何の情報もない処から親や家臣から

出てくる名前を聞いて、自分の位や

領土について推察できちゃいます。

 

 

そして自分の知る日本の歴史という

知識から、朽木家を変えていこうと

するのです。

 

もともと史実でも、2歳で家督を継ぐ

元綱ですが、中身は50過ぎの歴史

好きのおっさんなので6歳頃には

ぐいぐいと周りの腹黒いライバル達と

互角に渡り合っていく姿が爽快です。

これは朽木の中の人の社会人としての

経験もそうですが、日本史の知識が

ないとここまでいけないからこそ

面白いです。

 

 

史実主義でありながら歴史改変に挑む

そしてこの作品は、ファンタジーが

入ることなく史実を忠実に守りながら

進んでいくのですが、途中で、まさかの

事態が起きます。もちろん主人公の

朽木元綱(幼名:竹若丸)もそれには

愕然としますが、史実とは違う出来事に

よってそこから歴史改変が本格的に

始まります。

タイムスリップもののほとんどは、

何やかんやあっても史実通りに進んで

いきますが、この作品は史実忠実なのに

改変に進んでいくので、リアルなのに

オリジナルストーリーという非常に

難しいことに挑戦しています。突拍子も

ないことが起きれば忠実な歴史が崩れ

ますから、この漫画の作者自身にも

日本史の知識がないと出来ない所業です。

 

そして本作はそれを見事にこなして

いますし、私の知識の中から見ても、

かなり色々な事が書き換わる改変

なので、今後の展開が非常に楽しみ

なチャレンジだと思います。

 

 

1巻感想・まとめ

自分自身は歴史漫画好きだと

思い込んできたのに、何故この

作品を見落としてしまっていたのか

と、1巻出た時点で気づくべきだと

後悔するほどのクォリティーです。

 

朽木とか六角とか名前は知ってても

教科書にも歴史漫画にもあまり絡ま

ない地域の話で大変興味深いですし、

センゴクやへうげもののように戦場が

主体ではなく、内政主体なので非常に

新鮮で面白いです。

 

 

有名な人物でも、一般的なイメージとは

違うキャラ付けの人がいたりが面白く、

特に足利義輝は、剣豪将軍として、

ザ・漢で描かれることが多いのに、本作

では、どっちかといえば義昭っぽい緩い

頼りない感じで描かれてて笑えます。

 

あと幼児のうちからバリバリ部下の前で

啖呵切ったり、規格外なことしてんのに

家臣や祖父はほとんど誰も疑問を持たずに

ついていってる中、城内で唯一まともな

感覚の竹若丸ママが息子のに困惑してる

パートが可愛くて好きです。

 

わずか二歳で当主に就任……。一五五〇年。足利将軍家が三好家に追放され、室町幕府の崩壊が始まった歴史的な年。近江にある小領地・朽木から、朽木基綱・幼名「竹若丸」の挑戦が始まる!史実に埋もれた稀代の軍略家が日本史を塗り替える!信長、秀吉、家康の三英傑を救った唯一人の戦国武将・朽木基綱の生涯を、大胆に描く大河ドラマ!乱世を駆け抜ける戦国サバイバル、コミカライズ開幕!!

 

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りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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