[おすすめ漫画] 主役はクラブチーム!ジャイキリ3つのおすすめポイント「案:綱本将也 画:ツジトモ / GIANT KILLING 」作品紹介と感想

作品・作者に関して

タイトル:GIANT KILLING

掲載雑誌:モーニング (2007- )

作者:原案:綱本将也 作画:ツジトモ

代表作 綱本原作→U-31 (2002-2004)

                  →Mr.CB (2018- )

あらすじ

本当にいい監督はゲームを面白くしてくれる! 達海猛(たつみ・たけし)、35歳、イングランド帰りのサッカー監督。好物は大物喰いの大番狂わせ=GIANT KILLING(ジャイアント・キリング)!! 東京下町の弱小プロサッカークラブ、ETU(イースト・トーキョー・ユナイテッド)の監督に就任した達海が、意表をつく戦略とカリスマ性で、負け癖のついてしまった選手、スタッフ、そしてサポーターたちにパワーをくれる! 『U-31』原作者と俊英がタッグを組んだ、これがフットボール漫画の新スタンダード!!

原案の綱本先生は、生粋のサッカーサポで

他にも複数のサッカー漫画の原作を担当

されています。

ツジトモ先生は、本作が連載デビューで、

10巻以降は基本的にシナリオも含めて

手掛けているようです。

 

ジャイキリは、監督が主人公のサッカー

漫画というインパクトもあり、初期から

注目度は高く各漫画賞の受賞やノミネートを

重ね、2010年にはアニメ化もされました。

 

おすすめポイント

・主役はETU!
・他にはなかったサポーター目線
・驚きの采配の連続

主役はETU!

本作は名目上は、サッカー監督の

達海猛が主人公となっています。

 

 

確かに話自体は、選手よりも

監督の予想外の練習指示や采配、

常識に囚われないマネジメントが

中心にまわっていきます。

 

しかし作品全体としては、達海が

監督をするETU(イーストトーキョー

ユナイテッド)に関わる全ての人の

群像劇として物語は成り立っている

のです。

監督目線、選手目線、オーナー目線

まではよくある部分ですが、これに

広報、強化部長、サポーター、地域の

人達、スポンサーと、ほとんど全ての

人達がメインテーマとして取り上げら

れる回が出てきます。

 

 

1人の個人が主人公なら絶対こうなら

ないし、高校部活の1チームが主役

だとしてもこうはいかない。

1つの地域のプロクラブ自体がこの

作品の主人公だからこそ、この作品の

スタイルが成立しているのです。

 

これが普通のサッカー漫画には絶対

ないポイントで、この漫画を読むと、

プロクラブがどういう人達が参加し

ていて、普段どういうことをして

いる、それを応援するサポーターは

どういう人達なのかまで知ることが

出来ます。

 

そしてそれはそのまま現実のクラブに

対しても応用できるものなので、

もっと広い視点でサッカーを好きに

なるきっかけになる作品だと思います。

 

 

他にはなかったサポーター目線

繰り返しになりますが、この作品は

サポーター視点も繰り返し取り上げて

いるのが特徴的です。

 

 

もともとサポーターだったけど、

仕事を始めて行かなくなった人や、

逆に新しくサポーターになって、

サポーターの応援のとりまとめを

やっている人、更にはクラブの応援

をしているキッズ達まで、1人1人

物語が描かれているのが面白いです。

サッカー選手や内部の人だと、少し

遠い世界になりますが、サポーター

なら、やろうと思えば明日には、

チケット買ってスタジアムを見に

行ける距離感の立場ですからね。

この作品のサポーター目線、特に

別々で応援している親子の物語は

この作品の1つの軸になってるほど

盛り上がります。

 

驚きの采配

タイトルになっている通り、

この作品は弱者が強者を打ち破る

ジャイアントキリングが盛り上がり

ポイントになっています。

ということはETUは弱者です。

弱者が真正面からぶつかって強者に

勝つことは運頼み以外の要素では

難しいです。

そのため、達海は常に相手の裏を

かいたり、思いも寄らない点に

着目して戦いを進めていくので、

ジャイアントキリングの痛快さを

楽しめる試合展開になります。

 

 

その達海の采配の中で選手たちも、

戸惑いながらも成長していき、

次のステップへ進んでいくところも

面白いです。

 

 

1巻感想・まとめ

1巻は冒頭に達海がETUに来る前に

率いていたイングランド5部の

チームの試合が出てくるのですが、

それが1部のクラブとの対戦で指示

する作戦からもう、この作品に惹かれ

ますね。

普通は逆のことをするのにっていう

意外性で監督しての可能性を感じさせ

る素晴らしい掴みです。

 

1巻ではそれ以外、試合のシーンは

一切なく、フロント内やサポーターの

反応が中心です。

初巻は普通プロローグなのに、試合の

中心となる選手も、目立つのは主将の

村越だけ。

監督や広報の方が目立っているという

ところに、すでにこの作品の"色"が

現れていたと思います。

 

達海は飄々としてあまり人のことを

考えてないように見えますが、実は

誰よりも選手たちのことを考えて

いて、この巻でも村越にそういう

言葉をかけています。後々に

達海が何故そこまで選手ファーストで

大事にするのかの回想が出てくるの

ですが、ここがめちゃめちゃ泣けます。

 

 

そういう意味でも、後で出てくる展開や、

作風の一端が、この1巻では沢山出て

くるので、ジャイキリはこういう作品だ

という紹介としては100点の出来だと

思っています。

 

 

本当にいい監督はゲームを面白くしてくれる! 達海猛(たつみ・たけし)、35歳、イングランド帰りのサッカー監督。好物は大物喰いの大番狂わせ=GIANT KILLING(ジャイアント・キリング)!! 東京下町の弱小プロサッカークラブ、ETU(イースト・トーキョー・ユナイテッド)の監督に就任した達海が、意表をつく戦略とカリスマ性で、負け癖のついてしまった選手、スタッフ、そしてサポーターたちにパワーをくれる! 『U-31』原作者と俊英がタッグを組んだ、これがフットボール漫画の新スタンダード!!

 

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りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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