ディベート
今回で一通りの学年の生徒が
一巡しました。
最後に集大成とでもいうべきか、
これまでの登場人物たちによる
ディベートが開催されました。
あえて、グループ派と単独派、
それぞれを逆に配置して討論
させたのが面白かったですね。
個人的にですが、こういう争いって
相互理解がないから起きるものだと
思っているので、それぞれがお互いを
こう思っている奴だ、こういう奴だと
決めつけて批判してるのがほとんどの
はずです。
よく芸能人が新しいことを始めて、
それによってTVで見ているのとは違う
一面が出たことで「イメージが変わり
ました」等と一転してアンチからファンに
なるというケースをいくつも見ました。
ここで行われたのはその縮図みたいな
もので、それぞれの個性が出ていてとても
良いシナリオでした。
高柳が自分の意見を挟んでいかないのも
手法だなという感じです。
そして何よりこのシナリオで良かったのは、
話が180度変わることは無かったものの
相互理解は少しだけ深まったという点です。
話し合いをすれば全てが解決するという
安易なシナリオにはせず、しかし前進が
あったという締め方は現実的ですし、
特にネットで殴り合ったり一方的に殴り
続けたりが多い現代社会には面白い着地
点だと思います。
時代
高柳の恩師との二人旅のエピソード、
これも興味深い内容でした。
2人は「昔とは~」「最近は~」と
見事に昔と今それぞれの立場に立って
時代の変化に関して意見を対立させて
いくわけですが、当たり前としてあった
価値観が時代の変化で勝手に置き換わる
ことへの戸惑いはもっともだと思いますし、
今の当たり前を受け入れようとしない
人達への憤りもまた理解できます。
2人は何やかんやで繋がってる部分が
あるから笑い話にもなりますけど、
それがないと対立になっていくのだなと
も思います。
そういう意味で、ディベートの回と
二人旅の回って通ずるものがあると
感じられるので面白いです。
最後にはまた再び新しい生徒が登場し
受講メンバー一新で新章が次巻から
スタートしそうですが、いくつか高柳に
関しての過去の伏線なども出てきたので
この辺りもまた新章で明らかになって
いくかなと思うので楽しみです。
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