[ネタバレあり] 東京藝大入学で矢口のスタートは意外な方向に。「ブルーピリオド 7巻」 感想

入学早々

現役での合格を見事果たした矢口

ですけど、始まったのは楽しい

キャンプライフではなく、地獄の

劣等感ライフでした。

 

それこそ藝大とか周り全く気にしない

メンで溢れかえってるようなところ

なんですけど、矢口って良くも悪くも

自分を客観的に見すぎてるから、

何かにつけて自分が劣ってることに

凹み続けちゃうんですよね。

 

確かに、私達みたいに普通の大学行く

人間なら、答えは万人に対して1つ

だから答え合わせすれば、自分がどの

程度の正答率だったとか計算出来ます

けど、藝大ではそういうのが分からず、

自分の何が評価されて入ったかも分から

ないという特殊性もあるから仕方ない

ですよね。

 

体力的にも苦しんだ受験とは違い、今は

精神面だけの苦しみがピークに達してる

感じですが、矢口って見た目はイケイケ

なのに、中身はくよくよ系になってる

から、違和感が凄いです。

彼の見た目が小野田坂道みたいな感じ

だったらもっとしっくりくるくらい、

今回はひたすらネガティブな方向に

突き進んでいる感じ。

 

学校に関しては予想通り変人だらけ

見た目からして変わり者がもっと

多いかと思ってましたが、先生含め

中身変人が中心でした。

 

藝大ってただでさえ一般大学より

休みが多い上に、出席も少ないという

ことが分かってひとつ自分の中で

腑に落ちたことがありました。

藝大出の人とか在学中だった人って

やけに牧歌的というか生き急いでない

感じがあって、そこが忙しく動き

回っていた自分と違いすぎて気になって

いたんですが、こういう仕組みなのも

それを助けてたんですね。

 

その中で当初は変人側にいた世田介

今回ずーーーっと矢口を心配して彼の

動向を気にしてるのが印象的。

ただ、もちろん直接的に励ますような

キャラでは無いので今の感じが絶妙で

面白いです。

 

 

再会

完全にドツボにハマった矢口は、

桑名に再会しますが、彼女もまた

人生に詰まって立ち止まってました。

ここで矢口が励ましの言葉を

送ろうとしましたが、それが全然

言葉がまとまってなかったのが

凄く等身大でリアルで良かったなと

思います。

今回はほぼ全編、矢口の弱い部分が

目立つ回となり、入学早々に明るい

内容ではなく暗い内容になりました。

でもそれこそ、凡人な矢口が藝大の

中に放り込まれるリアルな感情

実際世田介や先生みたいな人間とは

違う、感覚を持ってない人間が思う

気持ちなんだと思います。

 

それでも最後は、桑名と同じく、

一歩前進しようとするところで

終わったので、次回からは状況が

変わってくることを期待します。

努力できる人間は後から巻き返せ

と思うので楽しみですね。

 

 

その他

描き下ろし回は、桑名の一歩を

描いていましたが、彼女の物語も

追っていってほしいですね。

 

 

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ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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