[ネタバレあり] 衝撃!駿天堂の対戦相手のエースがヤバすぎる「ハリガネサービスACE 9巻」感想

 

から回るエース

全国大会という大事過ぎる期間中に

1人でコート外で大暴走してる大船は

前回からの継続でやはり試合中に

 

大空回り

 

とうとう痺れを切らした監督に交代を

告げられるも、それでもまだ鴫澤さんが

気になってしょうがないという重症。

彼はこの試合のうちに立ち直ることは

果たしてあるのでしょうか。

 

まともなメンバー達は、下平がレシーブ

でも成長を見せれば、負けてられない

金田がそれを超えるレシーブを見せると

いう、なかなか順調な立ち上がり。

 

バレーだけでなく、ビーチフラッグ

仕込みの鬼レシーブを見せる謝名を

なんとか抑えて1ゲーム目もゲット。

 

大船以外は全員いい調子です。

大船以外は。

 

 

モンスター・会田そら

 

試合がまだ途中にも関わらず

今回は珍しく他会場の試合へ、

駿天堂の試合が描かれていますが、

この対戦相手に登場した人物が

とんでもない男でした。

名前は

会田そら

 

見た目は普通の少年っぽいですが

 

目が死んでる

 

というか目に光が無いです。

彼は特別身体能力が飛び抜けてる

わけでも人間力が高いわけでも

リーダーシップがあるわけでも

無いです。

 

とにかく合理的でこだわりが無い。

合理性とか無駄なこだわりが無いのは

大事なことですが、彼は

 

こだわり皆無

 

無駄かもしれないことは一切しない。

確実なことだけをするという男で、

なまじそれが色んなとこで上手く

いってるから誰も文句が言えません。

 

人数が少ないブロックは一切飛ばせない。

勝つためなら今回みたいに、言ってもいない

暴言を相手が吐いてきたと審判に話したり、

変なとこでプレーを止めて、相手のローテー

ションミスを誘うなど、通常では考えられない

やり方をしてきます。

 

こういうキャラは他の漫画にもよくいて、

弱虫ペダル御堂筋なんかも、勝つため

ならどんな方策も使ってくる男です。

 

ですがそれらヒールキャラとは決定的に

違う点があります。

御堂筋みたいなキャラは手段は選ばなくても、

勝つためなら自分の体も犠牲にするほど

勝利への執念や、自転車競技への強い想いが

あったります。

 

会田には勝利への執念や想いはゼロ

からっぽです。

 

だからおそらくスポーツ漫画の普通の

ヒールキャラですらしないことを平気で

してくるのです。

 

最終的には駿天堂が順当に勝ちますが、

終わった後が衝撃的です。

最近のスポーツ漫画だと、ヒールキャラの

いるチームも、試合が終わる頃には、

真っ当な選手になっていたり、悔いなく

力を出し尽くして綺麗に終わる傾向が強い

と思います。

 

しかし負けた紫文会の選手は、

 

「よく分からんうちに終わった」

 

「全て間違っていた」

 

と、むしろ後悔以外なにも残らない

お通夜ムードで終わり、会田自身は

 

「じゃあ僕そろそろ行くね」

 

と、1ミリも反省も後悔もない顔で、

体育館をあとにするという、

 

とんでもない胸糞の悪い終わり方をしました。

 

荒先生、なんというバケモノを出したんだ。

 

この男、多分スポーツが無かったら、よく

分からない理屈でなんの感情もなく

人を何人も殺しそうです。

 

先生自身もある種の思い入れはあるようで、

普段はあとがきではキャラに対するコメントは

全くしないのが定番だったのが、今回は

ガッツリ会田そらに言及しています。

しかもそこで

「会田そらが嫌いです。」

 

と描いてる本人による衝撃的な一言も

入っているので、読んでない人は必見です。

 

 

私自身は、前回の劇団をあんな形で終わる

くらいなら、豊瀬とコイツを戦わせても

いいと思うくらい、この男をあえて、この

青春スポーツ漫画に出したのは正解だと

感じました。

 

日常生活で感情なのか何なのか、

なにかが壊れてる人が事件を起こすことは

現実に度々あり、そういうタイプの人間が

スポーツをしていてもおかしくないです。

 

そういう意味で9巻のこの男の登場は、

面白い変化でした。

 

10巻は再び豊瀬に戻ると思いますが、

急に問題児になった大船がどうなるか、

おそらく鴫澤さんが好きなのは下平

だということがバレて、更にややこしい

人間関係になっていくと予想してます。

 

試合自体は、今回の駿天堂とは真逆に

楽しい雰囲気で終わると思います。

 

笑顔を奪いたい下平くんは不服かも

しれませんが。

 

 

その他

 

駿天堂サイドを描くことで地味に

鴛淵の成長物語も描いている感が

あって、豊瀬と再び当たるかは

分かりませんが、こっちの話も

面白くなっていきそうです。

 

初登場時はあんなやばかったのに・・

 

IH決勝トーナメント三回戦、沖縄謝名高校との戦い。今まで目にしたことのないビーチ仕込みのバレーを前に、戸惑う豊瀬の面々だったが!?

 

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ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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