[ネタバレあり] 悟りを開いた檜と奇行に走った主人公「バトルスタディーズ 24巻」 感想

 

檜、開眼

序盤は点が動かなかった横羽間戦、

前回不気味な立ち回りをした

横羽間のエース、梶原

今回その男に助言を求める男が1人。

 

まさかの投げあっているライバルに、

マウンド上でアドバイスを求めました。

しかもそれに対して梶原は

 

「対左打者で重要なのは・・」

 

 

答えてる!!

 

めちゃめちゃ真摯に答えてくれるという

甲子園のマウンドで見たこと無い光景が。

 

ようやく突っ込まれて解散した2人ですが、

檜は「高校No.1投手がいるんだから聞かないと

損でしょ」

と限りなくなんか求めてたのと違う正論を返してきて

誰も言い返せません。

 

こんなジャンプ主人公みたいな男だっけ?

 

なにか開眼したような檜ですが、

このあと遂に試合が動きました。

 

 

試合が遂に

梶原にアドバイスを求めたり、

考えを巡らせながら投げる檜ですが、

横羽間の打線は一味違いました。

甲子園の準決勝まで来て大胆なヤマ張り、

海部にいたっては、運任せのカーブ1本。

 

そんな戦い方を知らないDLバッテリーは

そのまま海部にしてやられて遂に失点。

檜自身は割と頭の切替できてるんですが、

楠が完全に飲まれてます。

 

ここを海に例えがちな横羽間による

大きな波で表現して、水位が上がってDL側が

追い込まれてる表現にしたのは秀逸だったと

思います。

 

このピンチに開眼した檜がマウンドを降りるという

とんでもない決断をします。

本当なら打たれた自分自身が1番悔しいはずだし

もう一度やり返したい気持ちも強いはずなのに、

完全に飲まれてる楠を我にかえらせるために、

自ら引く高校2年生。大人過ぎる。

ですが感情を完全に殺すことは出来るはずない

檜の心中を察しながらも敢えて優しい言葉は

かけない藤巻と阿比留がめちゃめちゃ熱いです。

 

檜が降りてもまだ冷静さを失ってる楠でしたが

阿比留がマウンド上がってすぐに状況を察して、

敢えて暴投してようやく楠の目を覚まさせることに

成功。覚めるどころか楠は頭脳プレーで完全に

流れを止めました。

 

 

主人公、再び

良いところがまるで無い狩野でしたが、

今回こそは期待できそうです。

 

はみ出すのが好きやって言って

謎の模様を少なくとも上半身中に塗って

ドン引きしてる藤巻に出場を直談判。

 

断ったら何をするか分からない、からではなく

一応狩野の心意気を受け止めて代打での

出場を承諾。

次巻は狩野の打席から始まります。

 

今回は何と言っても檜でしょう。

スポンジのような純粋に周りから吸収し、

失点してもチーム優先した決断をする。

意外と人を引っ張れる男かもしれません。

初期はあんなにぶっきらぼうなエゴイスト

だったのに主戦力の中では1番精神的に

成長した男です。

逆に成長したり退行したりと不安定な狩野は

そろそろ頼もしい主人公に返り咲くことが

出来るのでしょうか。

同じく並の激しい阿比留は、檜の意を汲み、

すぐに先輩の目を覚まさせる成長を遂げて

いたのでピッチングが楽しみですし、

2点を追うDLがどうなっていくか

非常に楽しみです。

 

夏の甲子園準決勝、DL対横羽間の熱戦は続く。丸刈りで突如「名監督」に変身した藤巻の「制限」策。最少投球数で堂々マウンドを守る檜。かたや、絶対エース梶原もDLに付け入るスキを与えない。それぞれの人生を野球にぶつける両チーム。序盤戦のヤマ場、そろそろ大きな波が来る。2020年、残念ながら春も夏も甲子園大会中止。バトスタを読んで野球愛を語り合おう!

 

←23巻感想へ 25巻感想へ→

 

バトルスタディーズ感想一覧

おすすめ野球漫画一覧

コメント

ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

りかるどをフォローする